「論文捏造」カテゴリーアーカイブ

木星はジャーナリストを自称するが…

外国語ができない自称ジャーナリストが、日本語にも不自由だとすると、どうやってジャーナリストとして生きてていけるのだろうか?
小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会 の記事 小保方晴子さんの実験ノートの疑義 のコメント欄でこのブログの主催者である木星の発言;

66. 木星 2016年04月21日 15:19
現象が酸による初期化の変化が癌化のフォルムだ、は、STAP現象が酸以外の方法でも初期化するため、無意味な論争です。

これを読んで理解できる人がいるんだろうか?
「現象が酸による初期化の変化が癌化のフォルムだ」には「現象」と「変化」という2つの主語があってこのどっちか?両方?が「癌化のフォルム」らしい。 で、これは「無意味な論争」だと書いてある。意味がわからん。「STAP現象が初期化する」とはなんだろ?

めちゃくちゃですな。小学生でも書かない文字列だ。

都合が悪いと、断りなしに削除しちゃうブログだから、画像をはりつけておこう。20160422mokusei

 

消化試合の外野からのヤジ

一研究者・教育者の意見というブログの2016年04月02日の記事のコメンントに科学誌印刷業者さんが、いわゆる小保方擁護派を

1226. 科学誌印刷業者
前略
「プロ野球の消化試合のガラガラのスタンドで、相手チームに口汚いヤジを飛ばすタチの悪い私設応援団」

と例えているのは言い得て妙で、ぴったんこ という感じですね。

で、この私設応援団は、STAP という文字の論文が出ると、大喜びになって、STAP再現を試みた研究者がいると大騒ぎなわけです。

Kim JY1, Cheng X2, Alborzinia H3, Wölfl S4. Modified STAP conditions facilitate bivalent fate decision between pluripotency and apoptosis in Jurkat T-lymphocytes. Biochem Biophys Res Commun. 2016, 472(4):585-91. という論文なんですけど、結論は、「細胞を酸性環境においたらどんどん死んでいくよ。生き延びた細胞に多能性のマーカーの一つであるalkaline phosphatase が発現している細胞があるよ。STAP 事件で問題とされている多能性のマーカーOct4 は出てもわずかで、細胞が生き延びるかどうかとは関係ないよ。」ということですね。論文はがん細胞を取り巻くローカルな環境が酸性になることについての議論ですね。STAPのレシピを実施したとぬか喜びしているわけですね。結果にpH5.7のObokata condition でOct4は出てないよという図があるようです。ワトソンさんも都合のいいように解釈しないほうがいいのでは?

レシピを実行した人がでてきたことを喜んでもしょうがない。それでSTAP細胞ができたとしたら喜ばないと。Oct4が発現しなかったんで、がっかりというコメントであるべきですね。

また訂正された。

STAP HOPE PAGE で Correction – April 18, 2016 ということで Role-sharing in STAP study のページの一部

“Although the idea of STAP was born in Dr. Vacanti’s lab at Harvard University, all practical experiments for STAP papers were performed in Dr. Wakayama’s lab at RIKEN CDB in Japan.”

“Although the idea of STAP was conceived of by Drs. Charles and Martin Vacanti, and born in Dr. Vacanti’s lab at Harvard University, where the preliminary studies were done, all practical experiments for STAP papers were performed in Dr. Wakayama’s lab at RIKEN CDB in Japan.”

に訂正された。訂正前の文章を読むと、明確ではないが、小保方の個人的なページに書いてあるのだから、「STAPのアイデアは(小保方が)ハーバードで思いついたもの」と解釈される。これが訂正されて「「STAPのアイデアはVacanti兄弟が思いついて(妊娠させて)、ハーバードで生まれた(産ませた)もの」ということになった。

Dana Goodyear The Stress Test Rivalries, intrigue, and fraud in the world of stem-cell research The New Yorker, FEBRUARY 29, 2016. によると、バカンティ兄弟がアイデアを剽窃されたと主張しているので、これに対応したんだろうか?

成功しなかった実験のアイデアの出処を、本人ではないとして、逃げを打ったのか?それとも、実験結果は真実で、その発想のアイデアはバカンティに帰すという仁義を通したのかな?まだ、前者ではないだろうね。訂正を加えているところをみると、まだ諦めていないようだ。

200 nM を 200 mM に訂正したという訂正記録を消しちゃった。[ 追記 ] 訂正します。News のタブには記録が残っていました。トップページから削除されただけでした。2016.4,24。トップページ(Home)の意味がわからん。最新の「xx日更新しました」だけの表示でいいじゃん。

Adenosin5’-triphosphate disodium salt hydrate (Sigma, A3377) と Adenosine に訂正されていない。

数字と単位の間に半角スペースがないのも訂正されていない。

意見等を受け付けていないのだから、訂正されることないだろう。ここの・あるいはどこかからの指摘を受けても、その指摘元がSTAP HOPE PAGEに提示されることはないだろう。

 

エクセルでこんなグラフやめてよね

STAP現象の検証の中間報告 (2014年8月27日)相澤 慎一&丹羽 仁史 のスライドのページ4のグラフ;

20160418 graph

だれが作ったのか知らないけど、エクセルの表に数値を入れて折れ線グラフにしたんだよね。色がエクセルのデフォルトだからね。事務方が作ったんだろうか?まさか丹波氏作成の図じゃないだろうね。散布図にしないと。横軸が 2単位ずつ増加するのなら0-2-4-6-….とならないといけないんだよね。エクセルで表を作る高校生/大学1年生の最初のミスがこれなんだよね。縦軸・横軸の測定値は等間隔にならないことが多いので20160418 graph-excelの「折れ線」ではなく、「散布図」を選択しないといけないのね。再来週あたりの実習で使うから教えないとね。

このヒト最悪!

ジャーナリストを自称するくらいなら、根拠をもって発言してほしい。

笹井芳樹博士 言質 記者会見書き起こし」という例のデマ飛ばし自称ジャーナリストおばさんはブログ記事で、実は単なる記載ミスだった神戸市立医療センター中央市民病院での麻酔薬剤「プロポフォール」紛失事件が、ちょうど笹井氏の自殺と時期が近接していたことを、あえて暗示的に関係があるように書いて、煽っている。

さらに実験ノートが2冊しかないことを

小保方氏のノートも14年4月17日までは4、5冊ある事になってるのに(笹井博士も数を言っている)何故か三年間で二冊しか存在しなかった事になってますし、数が増えたり減ったり。
魔術ですか?

だって。ひどいね。小保方がもっとあると主張しているのにもかかわらず2冊しか提出しなかったんだろうが。

これは「若山照彦博士、STAP幹細胞は43株樹立 いくつ山梨大学に運んだか」の記事で

> わたくし、理系でないので引き算足し算が苦手でございますので皆さん、計算なさって下さい。

と言って
えりさんという方から

当時の朝日の記事(http://nueq.exblog.jp/22510986/)には「論文や共著者の若山照彦山梨大教授によると、STAP幹細胞は若山教授が少なくとも43株を作った。」とありますけど。
「少なくとも43株」なんですから、44株以上あっても特に問題ないんじゃないんですか?

と諭され、

3. 木星 2016年04月14日 18:15
えりさん、三木弁護士にどれくらいの数量だったのか、確認できたらしてみます。それから「少なくとも」という表現はわたくしも同意します

と返事をした後の記事だよ。最悪だね。

エアブラシ?

STAP HOPE PAGEprotocolのページの典型例の緑の蛍光が明るすぎるというのが誰が見ても疑問に思うところだ。「STAP細胞を語る会 小保方さん擁護派も批判派も」の4月6日頃の投稿では、ブラシで描いたのでは?という疑問が呈されている。All or None のデータじゃないんだから、本当なら適当な露光時間で撮影すべきだからな。

理研の報告書の蛍光顕微鏡による酸処理後形成されるSTAP様細胞塊の緑色蛍光検出のpdfをブラウザ(Chrome)で開き、25%に縮小して(上)表示し、STAP HOPE PAGEのprotocolのページの典型的結果という写真の明視野とOct4が発現してGFPが発光したと称している写真をブラウザで500%に拡大し(下)スクリーンキャプチャで撮影して並べてみた。

20160409stap_compare

どちらもオリジナルの写真はないし、写真の倍率が違うから、明視野の細胞塊がだいたい同じになるように縮小/拡大したのだ。

明らかなように理研報告書の方はムラが見え、STAP HOPE PAGEの写真はムラがなく均一に緑色だ。

20160409stap_expand

Photoshopで明るさを-100%、コントラストを+100にして保存し、さらに明るさを+25%、コントラストを+100%にし、400%に拡大し、スクリーンキャプチャしたのが上の写真です。ムラが見えてきました。さて、このムラは左の明視野の写真の構造と対応するでしょうか?それともエアブラシの痕跡でしょうか?手作りかどうかは判断できないですけど….

こんなに騒ぎになったんだから捏造なんてありえないというのが当たり前ですが、主人公の行動については、普通の人なら〜のはずなんだけど、ユニークで、ことごとく期待と違うんだよね。

ガンガンに露光時間を長くする場合と、そうではない場合とか、この場合だったら、この細胞塊とネガティーブだった細胞塊も同一視野に収めるとか、要するにコントロールをしっかり提示しないと、たった1ケの写真示したってダメでしょと言われるだけですね。

しかし、提示されたデータが信用されない状況なんだから、誰からもクレームが付かないように十分検討して提示しないとまずいんじゃない?大学院とかポスドクの時期に学習するのが普通なんだけど、違ったんだろうね。現状は、誰も指導してくれないからこんな図を提示しちゃうんだろうね。

この写真は理研の検証実験の、理研が公開していない写真で、理研の許可がないと思われる。いいのかな?理研としては、もう結論のついたことなんで、クレームをつけて余計な騒ぎにしたくないのかな?それとも検証実験の写真でない?

それにしても、独自のページを立ち上げても、間違いだらけ、疑問だらけでインパクトがないので、どこも騒いでいないね。こんなページの公開を批判派が妨害したと擁護派が騒いでいたけど、こんな内容だったら、批判派が嫌がらせにしても公開を妨げる理由がないね。

突っ込めとヤジがあったので

コメント欄以外から突っ込めというヤジをいただきました。例のSTAPのブログは突っ込みどころ満載なんですが、漫才が商売じゃないし、新学期が始まって忙しくなりつつあるので、遠慮して一つだけ加えてみました。

管理人のジジイは英語ができるわけではない(というかできない部類に入る)のですが;

The character of STAP stem cells was quite similar to both ES cells and iPS cells.
という英文は学生さんのよくやる初歩的ミスですね。「ESやiPS細胞の ”それ that of ” とよく似ている」としないといけないのですが、日本語だと「Aさんの性格はBさんとよく似ている」で通じてしまうのでこれをを英訳にしちゃった結果ですね。日本語でも正確には「Aさんの性格はBさんのそれ(性格)とよく似ている」ですけど。

様々な項目について比較するとよく似ていると主張したいと思うので、複数にしたほうがよくて;

Characteristics of STAP stem cells were quite similar to those of ES cells and iPS cells.

のほうがいいかと愚考します。characteristics に定冠詞を付けるかどうかはよくわからないというのが管理者の情けないところで、多分いらないでしょ。ちなみにGoogle翻訳を実行すると問題の英語は

STAP幹細胞の特性の両方が、細胞やiPS細胞のESにかなり類似していました。

となり、both が書いた人の意図通りに訳されませんね。ジジイの英語は

STAP幹細胞の特性は、ES細胞やiPS細胞のものと非常に類似していました。

となりました。

でこれらの日本語を同じくGoogle翻訳で英語にすると、STAPブログ作者のは

Both of the characteristics of the STAP stem cells, was quite similar to ES cells and iPS cells.

となり、both が主語になっちゃっているのがわかります。ジジイのほうは

Characteristics of the STAP stem cells, were very similar to those of ES cells and iPS cells.

となりました。 cells の後の , (カンマ)はいらないと思うけどね。

自動翻訳はなかなかうまくいかないのですが、日本語を英語に翻訳して、その英語を日本語に翻訳すると、翻訳された英語のどこがわるいのか、日本語なので抽出できることがしばしばあります。

 

めちゃくちゃなプロトコル

例のSTAP細胞作成プロトコルだが;

1)ATP濃度がめちゃくちゃだというネットの批判を受けて 200 nM が 200 mM に訂正された。

April 5, 2016 の追加情報として「ATPはモル濃度の理論値ではなく、最も良い結果のでた測定値だ。ATPの重量はpH値の変化に基づいて決めた。」なんてわけのわからないことが加わってます。なんでしょね。1 mの水に110.57 mgのATP溶かしてどうやってpHを測定するんだろ?こうなのかな?「1 mLの液体のpHを測定しつつATPを加えていって、あるpH値にする。でそのときの重さが110.57 mgだ。」ということかな?ありえないだろ。できないだろ。

10.Carefully the discard the supernatant
11.Add 500μl of HBSS and suspend a cell pellet using a 1000μl-pipette***
12.Take out 6μl of the cell suspension for cell counting
13.Add 6μl of ATP solution

こんな有効数字1桁の実験に110.57と有効数字5桁の試薬量を加えて意味があるかよ。溶けるかどうか知らないけど「110 mg を 1 mL の水に溶かす」程度の精度で十分だ。真面目に 0.01 mgの精度で測定して200 mM溶液を作らないといけないのかよ。学生実習の電子天秤の使い方じゃないんだぜ。意味のないことやるな・やらせるな。

Vacanti のプロトコルでは200 mM ATP 溶液のpHは3.0 程度だそうで、これをHBSSにATP溶液を滴下してpHが5.0 になるようにする。その結果、ATP濃度は 3-5 mM になるそうな。こっちのほうが、STAP細胞ができるかどうかは別にして、本当らしい。

2)500 ml of HBSSを加えるというところが500 μl of HBSSに訂正された。これはネットの指摘がなかったようで、自分で気がついたようだ。

3)在米ポスドクさんの本ブログでの指摘 ATP がAdenosin5’-triphosphate disodium salt hydrate とadenosine の最後にe が抜けていることにはまだ気がついていないようだ。

4)管理者の指摘;数字と単位の間はスペースが必要 はまだ気がついていないというか、論文のコピペしたことはあるが、自ら書いたことがないから知らない様だ。

5)試薬の文中についての在米ポスドクさんの本ブログでの指摘;「Aliquot in 30μl incrementsあるいはAliquot in 10μl increments」 の意味はなんだ?

どのくらい分注して保存するかは、このあとの手順で、一度にどのくらいの量を使うか、試薬の価格は、保存に耐えるか等の要素で決まる。ATPはそんなに高価な薬品でないようだし、1培養皿に 6μl 加えるようで、これを一回の実験で5ケつくるから 30 μl に分注保存するんだろうか?6μl x 5ケ で 30 μL は無理ですな。4 ケ だな。分注することまでプロトコルに書くのがいいのか、書くのなら、その理由も加えて丁寧に記載したほうが親切だというものだ。どのくらい分注して保存するかは、実験手順できまるから、実験者によって様々になる。だからいちいち書く必要はない。

あるいは、他の人にSTAP細胞を作ってもらいたいんだだろうから、そして文章の長さに制限がないんだから、ミスのない丁寧な説明にすべきだよな。本当に実験やった・できたんだろうか?英文論文は書いたことがないようだ。英語については、丁寧な添削があるよ。「STAP HOPE PAGE、小保方晴子の英語が洒落にならない」だ。

細胞培養の実験なんかやったことの無いジジイの言いがかりかもね。

Erratum

STAP HOPE PAGE Nwes というタブが出来て、こここでも、あっちこっちでも問題になったATP濃度について、訂正が書かれている。本人が気が付いたのか、あちこちで問題にされているのを誰かがご注進したのかわからない。

当ブログでは200 nMは200 mMの間違いだろと指摘したがその通りだった。でそんなに高濃度になるかということについては、溶けると書いてある。しかし1 mLのミリQ水に溶かすというのは非現実的だろ。濃度はそうかもしれないが、プロトコルなんだから xx mg を溶かして10 mL にするとかにすべきだよな。pHは調整はしないのだろうか?

訂正があるのはいいことだが、それにしても、こんな誤植?があるのは、注目されたいのに、迂闊というか理解しがたい性格の人ですな。

挙足取りだけど、200mM、 500μL という表記は誤りである。数字と単位の間には半角スペースを入れるのが決まりだ。200 mM、 500 μL が正しい。卒論で指摘される、あるいは修士論文作成時に教わることだ。自分で論文書いたことないんだな。$40 とか 40%、40℃ の時は半角スペースが入らない。何故かは知らない。

被害者妄想?

STAP HOPE PAGE が立ち上がったら、すぐにアクセスできなくなった。サイバー攻撃だと騒ぎになった。「研究者が公開したプロトコルにサイバー攻撃をかけるというのは、「研究弾圧」であり「言論弾圧」でもある。」、「(小保方氏は)『それほど私の研究内容を阻止したいのか』と不思議がっていた」(小保方氏の代理人 三木秀夫弁護士)」、「https の証明書が書き換えられた」、「DoS攻撃だ」などといわゆる擁護派は批判派がやってるのではないかと大騒ぎ。

違うんじゃね。このページの著者は、早稲田での博論再提出がうまくできず、博士号が取り消しになった時、「今回の再提出した博士論文や関連するデータは年度内をめどに随時公開して参る所存です。」と27年度中に公開すると大見栄を切ったもんで、著者がページを立ち上げたら多くのアクセスがあるにちがいないと、サイト乗っ取りだけが目的の、STAPには何の関心もない誰かが、妨害しただけでしょ。サイト乗っ取り者は、公的サイトだったら大義名分があるかもしれないけど、今回は妨害/乗っ取り自体が目的だから話題になるところを攻撃したんだろ。批判派は、この著者の発表内容をコケにするような発言をするけど、肝心の著者の言い分が見えなかったら、コケにできないから、妨害なんかしないだろうね。被害妄想だよね。

こんな、科学的にも不十分な、かといって一般向けに解説したわけでもないページを立ち上げる目的はなんだ?博論公開できない代わりか?このページができたことで「STAP細胞問題はやっと科学的議論、検証の世界に戻った。」なんて頓珍漢なことを言う擁護派(上田眞実/ジャーナリスト)もいるけどね。科学ではすでに結論が出ているのに何をわめいているんでしょね。

理研もサイトの構成を変えてSTAP関係は奥まったところに押し込んじゃったしね。

著者がSTAP現象があると信じているのはわかったけど、科学界ではもはや新規に証明しないとダメだと諦めて、別の道を歩んだ方がいいのでは?理研の許可があるのかわからないデータの都合のいいとろだけつまみ食いして公開したりしても、結論をひっくり返すデータはないわけだ。まだ30歳そこそこで、人生の半分も終わっていないんだしね。著者よりはるかに年上の東大分生研の加藤元教授は、商売替えて、相馬でボランティアとか若い人の指導しているみたいだよ。

まだ続けたいのなら、助けてくれと表明して、擁護派が研究所を作ってあげたらいい。すでにご本人が本の売上3千万円以上あるようだから数年分の自身の給与はいらないでしょ。商売替えしない韓国の黄禹錫(ファン・ウソク)は支持者(宗教団体らしい)が研究所作ってくれてマンモス再生なんかやるようだ。ネットで騒ぐ擁護派どもは貧乏人だろうけど、名乗りを上げそうな宗教団体があるでしょ。

STAP HOPE PAGEーあの日 とどこが違う?

STAP HOPE PAGE が見えるようになった。

挙足取りだと言われてもいいけど:

Home
主語は I だ。んでもってcareless mistakesを恥じているそうな。増殖カーブとかメチル化などのデータの本人も認めている捏造は恥じていないらしい。
「まだ精神的にも肉体的にも鬱なのでSTAPに関する情報はこれから少しづつアップします。」嘘つけ!”あの日”がなんでdepresssion状態で書けたんだよ。

Past background of STAP
Findings
Our main findings … とか We named this … となっている。We とは誰だよ?このサイトは小保方だけの責任で作成しているんだろ?
Role-sharing in STAP study
「私のやったのは多能性幹細胞のマーカー(Oct4)を発現するSTAP細胞作成まで、キメラや胎盤までできるよという実験は若山先生ですよ」だって。問題のインチキテラトーマについてはなぜ触れない?
Investigation report of STAP in RIKEN
「理研の調査ではキメラもテラトーマもES細胞だと決めつけたけど、以前にバカンティ研究室でテラトーマはSTAP様細胞から作られると確認されている」じゃなんで理研でできなかったの?理研はSTAP様細胞からじゃなくてSTAP細胞からなんだろ?
STAP verification experiment in RIKEN CDB
「Even small nail holes in the wall of the experiment room were infilled.」”あの日”にもあった「壁の釘穴まで塞がれた」という表現が好きなんだよね。「こんな厳しい環境下でも、多能性幹細胞のマーカー(Oct4)を発現する細胞が出来たよ。独立して行った丹羽先生も同様だよ。だけど、若山先生は、理由がわからないけど、キメラを作ってくれなかった。」だって。違うでしょ、理研の再現実験では、「細胞の多能性獲得や、未分化性を分子マーカーの発現によって確認することは出来なかった。緑色蛍光を自家蛍光と区別することも困難。STAP 幹細胞、FI 幹細胞の樹立条件下でも、これら類似細胞出現の意義を判定することは出来なかった。若山氏ではない人がキメラを作ろうとしたが出来なかった。」でしょ。で、「このような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。」と結果を本人は認めたんだろ?
Subsequent deployment
「早稲田に博士号を取り上げられちゃったけど、このページで将来のSTAP現象研究のお助けをしたいのです。私には研究環境がないから、レシピを公開することしかできないが、将来、誰かがSTAP現象を証明して人類に貢献することを信じています。」希望を持つのはいいけど、できないレシピを公開して、人様の研究の時間と経費を浪費させるのは犯罪的だよな。

Protocol for STaP cells
Investigation of the cellular reprogramming phenomenon referred to asstimulus-triggered acquisition of pluripotency (STAP)という丹羽氏の論文を引用して「多様性幹細胞のマーカーであるOct4、Nanogが発現させることができた」と言っているけど、この丹羽氏の論文の結論は「the STAP phenomenon as described in the originalstudies is not reproducible. STAP現象は再現できなかった」でしょ。ちょっぴり発現することがあっただけじゃ意味ないだろ?ノイズだろうが。

このプロトコルの

20160402ATPsolution

は、おかしい。Sigma-Aldorichのデータでは ATPは水に 50 mg/mL が溶ける。110.57 mg は溶けない。溶けたとして、Molecular Weight は551.14 だから110.57 mg/mL は110.57/551.14=0.20モル=200 mMだ。Vacanti のプロトコルは 200 mM だから n と m のミスタイプか?この実験では、このストック溶液を、細胞の入った溶液に 6 μL 滴下するので正確なモル濃度である必要はないが、それでもxx mg を溶かして xx mL にするという溶液の作り方知っているんだろうか?110.57 mgなんて、 0.01 mg まできちんと、ラボの電子天秤で測定するの大変だぜ。これに近い値を計測して加える水の量でモル濃度を決めるからな。最終濃度の有効数字がせいぜい2桁なんだからこんなに精密に計る必要ないだろ。「xx mol/L を100 ml、pHを1規定NaOH/HCl で調整して 作成する」と書きくのがプロトコルだろうな。100 mM溶液を -20度のストック溶液にするのが普通らしい。

[ 追記  ] 2016.4.3 訂正されました。200 mMだそうです。

Typical Result
典型例じゃないでしょ。主張に沿った一番きれいな写真でしょ。いいよ、自家蛍光でなくOct4発現を示す蛍光の細胞ができたことがあるでも。再現よく、あるいは効率よくできないんでしょ。こういう細胞塊が、確実にできる方法を開拓するのが目的なのでは?ゴミかもしれないでしょ?簡単に/確実にできるなんて言うからいけないのさ。アフリカの鉱山で1トンの岩石から1カラットのダイヤモンドを取り出すのはいいよ。経費がかかるけど確実に取り出す方法があるわけで、取り出したら利益があるからだ。このようなOct4陽性細胞塊のみを取り出す方法があるの?大量に作れるの?その方法とかどうしてOct4陽性になるのかが研究でしょうが。ビル工事で関東ローム層を掘ったら1トンの土から1カラットのダイヤを見つけたでは論文にならないのさ。昔、誰かが落としたのかも、だからね。

Results of the STAP verification experiment
「STAP cell clusters derived from spleen and their gene expression profiles」の上のATP-No1~ATP-No5 の写真は理研の相澤 慎一氏と丹羽 仁史の報告pptファイルのp10の写真で「緑色蛍光陽性細胞の出現が十分には得られなかった状況下において、再現性をもって自家蛍光と区別し、多能性細胞特異的分子マーカーの発現と対応づけることは出来なかった。」という結論の図だろ?引用もないぞ。博論と同じかよ。

「Immunohistochemistry of STAP cell clusters derived from spleen」の写真の意味はなんだ?E-cadherinで細胞膜の場所を、DAPIで核の位置を示したんだろ?そんでOct4がどこにあったと言いたいの?図説もないし、何のために行った実験で、何を示しているかの記載もないからわからんじゃん。

「These photos were taken during the STAP verification experiment in Riken CDB」「gene expression analyses were performed by other members in the STAP verification experiment team.」て、理研の許可得て図を出しているんだろうか?小保方の実験パートかもしれないが、理研のデータだろ?データはハーバードのもので、許可されないとかいう抗弁を調査委員会で言ったんじゃなかったっけ?

Announcement
「早稲田に博士号を取り上げられちゃったけど、そしてその論文を公開すると言ったけど、法廷に持ち込むとか他の大学で博士号を申請することを考えているので公開しません。ごめんね。」だそうで。Nature論文や理研の調査報告についてではなく、博論の方を公開すると言ったんだろうが。

結局、調査委員会の結果や、巷の批判/応援に応えるSTAPについての新規なデータはないわけで、 Natureの2つはもうどうしようもないのだから、”あの日”に図をつけただけ、英語にしただけのサイトじゃ意味ないでしょ。”科学的”にしたいのなら、もっとそれなりにまとめないとね。理研はできなかったと言っているのに、その理研のデータの中から一部の都合のいい写真だけつまみ食いで構成したらダメでしょ。

早稲田へ申請した博士論文くらい公開したら?博士論文だったら自分の取ったデータを公開したっていいでしょ。そもそも博士論文の図は、論文にすでに発表していても、共著者の了解があれば、そして、普通許可されるものだから、理研の図とは違って利用してもいいでしょ。他の大学でもこのままじゃ博士号取れない(どこの大学だって危険物を抱えたくない)し、博士号の合否判定は裁判に馴染まないからね。

[ 追記 ] 2016.4.3

新学期直前で、ちと暇があったもんで、長々と書いちゃいました。別に何かに怒り狂っているわけではありません。誤解のないように。

まだ、頑張っているんだ。

27年度中に博士論文を公開すると見栄を切ったわけだが、公開されたのはSTAPのレシピだけのようで、アクセスできないから、魚拓の方をみたら;

My Ph.D thesis that was reintroduced to Waseda University is still under advisement with relevant people about lawsuits or readmission to other universities.

While it is not clear what decision will be reached, it has been decided that the public opening of my Ph.D thesis is to be postponed for this reason.

I apologize in advance for this.

March 25, 2016
Haruko Obokata

私の早稲田大学に再提出した博士論文は、訴訟についてあるいは他の大学へ申請することについてまだ関係者と熟慮中であります。

まだ決定していませんので、私の博士論文の公開はこのような理由のために延期しました。

あらかじめお詫び申し上げます。

2016年3月25日
小保方晴子

ということだ。まだ頑張るらしい。また再現できないレシピなのでは?レシピがいくつあるんだ?

いまごろになって論文撤回

Haruko Obokata, Masayuki Yamato, Satoshi Tsuneda & Teruo Okano,  Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice, Nature Protocols 6, 1053–1059 (2011) が25 February 2016に撤回された。5年後だ。なんでいまさら?

Figure 5a の4番目のグラフと Figure 5b の最初のグラフが同じ、エラーバーが同じであるということが指摘され、 大和、常田、岡野は生データを示すことができず、データの信頼性がなく再現性もないからである。小保方に連絡したが返事がない とのことだ。この騒ぎがあって、遡って誰かが調べ、問題にしたんだろうな。

東京女子医大で行った実験で、常田は小保方の指導教員だから、岡野は大和の上司だから名前があるだけで、大和の指導下で小保方がデータを取得するという体制だよね。このときから必要に応じてグラフを適当に作っちゃうという行為・指導が行われていたわけだ。

STAP論文のデータの捏造は若山氏が教唆したからだという説は、怪しくなった。若山氏に会う前から捏造していたんだからな。

モンスター

どうやら、いく先々で、そのボスを食いつぶしていくモンスターだったのだ。

早稲田大学の常田教授は(「あの日」の著者が来なかったら、その指導方法がいいかげんのままかもしれないが問題にもならず)ペナルティを受けたし、東京女子医大の大和教授は、あの騒ぎの時、病気になって(これは「あの日」の著者の責任ではないけれど)、その後回復したらしくなんとか研究所の所長に昇進したようだが、「博多なう」の一言以後、一切発言はない・できない。その後渡米しバーバードの病院の麻酔科のVacanti教授は;

Dana Goodyear The Stress Test Rivalries, intrigue, and fraud in the world of stem-cell research The New Yorker, FEBRUARY 29, 2016. から

But, by the time the news cycle finished, Vacanti’s fears had been realized. He had vanished from Obokata’s narrative. Nature’s news site carried a recording of her talking about how she had come up with STAP. Like Archimedes, she described her eureka moment as having taken place in the bathtub, when she started to wonder if mammalian cells responded to stress by producing stem cells. “I tried everything I could think of,” she says. “Squeezing cells through a pipette, starving cells, and so on.” Martin Vacanti called his brother. “Chuck, have you listened to her description of the eureka moment?” he said. Chuck hadn’t. “She gave the same description I give about the sporelike cells,” Martin said. She was using his eureka moment.

(小保方が日本でリケジョともてはやされることになってから)次のステップに移った時、Vacantiの(無視されるのではないかという)恐れは現実になってきた。小保方は、アルキメデスが金の王冠に銀がどのくらい混入しているかという問題を風呂に浸かった時思いついた(eureka moment)かのように、哺乳類でもストレスで体細胞が幹細胞に変わりうるのではないかと、自分の考えのように言い出したのだ。Vacantiの弟のMartinは「兄貴(ChuckとはVacantiのこと)、eureka moment のこと小保方に話したのか?」と尋ねた。小保方はVacantiのeureka momentをそのまま使ったのだ。(途中略、意訳です)。

と、発想まで剽窃されちゃって(とこの記事のインタビューに答えている)、

At the end of July, Vacanti invited me to Boston. Because of the embarrassment around STAP, he had taken a sabbatical from his chairmanship, and would soon retire from his position. His lab would eventually run out of money, and then close. But his faith in the basic principles of STAP was unshakable. “I will go to my grave still being absolutely certain that it’s correct,” he said.

7月末にVacantiは私(Dana Goodyear)をボストンに招いて言った。このSTAP騒動があるので、サバティカル(休暇)をとるが、そのうち(the anesthesiology department at Brigham and Women’s Hospital)を退職する。資金がないから研究室は実質的に閉鎖になるだろう。STAP細胞は絶対的に正しいという信念を墓まで持っていくつもりだ。(意訳)

とVacanti教授は研究室ともどもつぶれてしまった。

そして、その次に行った当時理研の若山教授はご存知の通り、山梨大学に転任したけど、移動先の本来は研究所所長になるべきところが、研究所長を下された(降りた?)し、「あの日」では陰謀の主犯がごとく言われているし、笹井氏にいたっては、最悪にも自殺だよ。

つまり、師事していく先々で、師と仰ぐ人を食いつぶしているモンスターだったのだ。くわばら、くわばら。

[ 追記 ] 2016.2.28

東大の加藤研究室ではボスが強権的で捏造を教唆したとされている。小保方の場合も理研で若山氏の、「こんなグラフを作れ」という指示が捏造の教唆だ、今度の東京女子医大の大和氏の指導で作られたグラフも、指導者からの教唆に決まっている、こういうことは生命科学分野では当然のように行われているのだと主張する輩がいる

加藤研究室では複数の部下が捏造したのに対し、今の所、若山研究室や大和研究室の他の学生らに、捏造の指摘はない。指摘されているのは小保方が関係したものだけだ。

推測は勝手だが、これだけのデータで生命科学分野で捏造教唆がごく普通に、どこでも行われているというのは無理筋で、小保方に帰すのが自然ですな。

plagiarism was common

THE NEW YORKER  FEBRUARY 29, 2016 The Stress Test  Rivalries, intrigue, and fraud in the world of stem-cell research.   DANA GOODYEAR から

In her book, Obokata says that she was hurrying to finish her thesis before the deadline, and accidentally bound and submitted a draft rather than the final version. But Vacanti says that when he confronted her about the plagiarism she said that it was common at Waseda, and that a faculty member had told her that no one reads the theses anyway.

彼女の本(『あの日」)では、本人(小保方)は締め切り前に論文を完了するために大急ぎで、そして誤って製本し、最終版でなくドラフトを提出したと述べています。しかしVacantiが言うには、剽窃について彼女に問い合わせると、彼女はそれが早稲田で普通であって、ある教員は、とにかく誰も論文を読まないからと言っているという返事だった。

すごいね。自分の博論に剽窃があるという認識があったことを意味しているのだ。提出論文が草稿でも誰も読まないという認識があったのだ。

チャンピオン・データの流用

「博論を自分で書いた研究者が博論のチャンピオンデータを他の論文への使い回し(流用)をすることなど、ありえない」と書いたけど、同じ意見の450. Apfel(ななこ) 2016年02月19日 11:06という初々しかたもいるけど、そんなの不正の証拠になるかと言っている方もいる。

531. 愚民 2016年02月20日 09:18:自分の常識の枠内に他者を当て嵌めるのは、研究者の視点としてはちょっと残念」とか、「640. J・ワトソン 2016年02月18日 14:26:自分の経験談など語ってもなんの説得力もありません」というわけだ。

そりゃ、単なるケアレスミスで、不正の証拠ではないかもしれない。しかし、自分の経験を他に当てはめて、ありえないと言って、どこがおかしい?不正の証拠だと人を説得するわけではないよ。でも他のこともあることを考えると不正と思われてもしょがないよね。1つあるいは2つの同じ主張の論文にある複数の疑惑が単純なミスとはいえないでしょ。

こんなありえないことをしたので、おったまげているのさ。

でもね、それなりに一生懸命努力して取ったはずのデータを他に流用するということは、やった実験を理解していないといわれてもしょうがないよね。勝手に概念を作って、異なった条件の実験をコンセプトが同じだからいいのだとするわけにはいかない。様々な違う条件でもできたから、新しい概念ができるのであって。自分で勝手に作っちゃだめなのさ。

ひとの発言に対する批判は、発言した場でコメントすべきなんだけど、それぞれ違うとこなので、自分のブログに書くわけだ。

ワトソンさんの活躍しているブログは、彼らに都合の悪いコメントをするとすぐアク禁になってしまうからね。そんなところに反論なんかできないのさ。もう一つの方もアク禁の基準がいまいちわからないけどね。

チャンピオン・データ

チャンピオン・データという言葉がある。同じような実験を行い、多くのデータがあるとき、自分の主張を最もよく反映する生データのことである。

ゴミ、ノイズがない、電気泳動レーンがまっすぐだ、1枚のゲルシートで表したら格好がいいのだが、そのように再度電気泳動することができないから、たまたまレーンが好都合に並んでいる、コントラストが比較すべき図と同じだ、目的のバンドがくっきりでている…などなどの基準を満たす本人の思う綺麗な生データというのはなかなか採取できないことが多い。そこで、主張にぴったりあった綺麗な写真などの生データをチャンピオン・データと呼ぶのだ。正しいかどうかとは別で、本人の主張に最もよく合致したと思う綺麗な図のことだ。

管理者が学生のころ、こういう言葉はなかったし、管理者の分野では電気泳動は主たる方法ではなかった。それでも、論文や発表のスタイルは、まず写真やペンレコーダの生データを提示し、そのどこの部分をどのように測定したかを示し、複数の測定結果をまとめたグラフで提示するのが普通だ。つまり定性的と定量的な結果の表示が基本であったし、いまでもそうだ。最初に提示する生データがばっちいと同業者に信用してもらえない。だから綺麗なデータを取ることに懸命になるわけだ。

生データとして綺麗な最も反応の大きかった生データがチャンピオンデータになるわけで、typical result として提示してしまうのだ。「反応だよ!」と強調したいから当然の行為だ。しかしこれは間違いなのだ。平均的な大きさの反応を示した生データがtypicalなのであって、最も反応の大きな綺麗なデータがtypicalなのではないのだ。でもチャンピオンデータを示したいわけで、この図のlegends にtypical result と書いてしまうのだ。

捏造で問題になって撤回された論文で、筆頭著者は博士論文で使った写真を流用した。「骨髄ー機械的刺激」だったのを「脾臓ー酸刺激」の結果として論文にしてしまったのだ。なぜかというと、彼女にとって、博士論文の図はチャンピオン・データだったからだ。だから、博士を終了した後のポスドクとして仕事をしているとき、研究室内セミナー等で議論するとき、この写真をパワポに仕込んだりしていたんだろう。当然ですな。写真をこういう結果を得た事があるとか、同じような結果が得られるだろうとか、プレゼン資料として使うのになんの問題もない。チャンピオン・データなので人に見せたいしね。

博士課程で得たチャンピオンデータは、いつ、どうやって、どのマウスから得たという付帯事項はしっかり頭にあるのが当然だ。取得できて嬉しかったわけで、実験ノートなんか見ることなしに記憶されている。だから他の実験結果として提示することなどありえないのだ。30年たったら忘れちゃうけど3年では完全に覚えている。これが自分で博士論文を書いたことのある基礎医学の研究者の共通認識だろう。だから11jigen氏が2014年2月14日に博士論文の図と一致していると指摘した時、管理者がそうだったように、ほとんどの博士論文を書いたことのある人は、これでSTAPはおしまいと思ったにちがいない。案の定、ぞろぞろ疑惑がでてきた。本人は、本当の図があるとか、ネットで指摘される前に本物と入れ替えることを申請したとか、パワポのファイルが混乱してしまった、執筆サポータが変わったとき、そのままになってしまった、などぐちぐち言い訳するが、ありえないことなのだ。

本人の頭の中で、パワポで説明しているうちに、新たな実験の結果になってしまったんだろ。「あの日」によると、よそ様に指摘されて、パニックになったようですな。本人は嘘をついていたという自覚はなく、本当だと思っていたのが、よそ様の指摘で思い出したからですな。どうして大学院時代のチャンピオン・データが新しい実験のデータに変換されてしまったのかは、推定はされているけど、本人も含めだれにもわからないでしょ。本人が意図して行ったとは思いたくないけど、結果が全てなんだから、なぜ流用されたかの理由にかかわらず、捏造とされてもしょうがない。この図だけでなく、他にもあるからね。

何年か前、ある論文の査読をしたとき、対照実験の生データが、同じ著者のすでに発表されている論文の図と同一であったのを見つけたことがある。査読は自分の専門分野の論文を査読するわけで、投稿した著者のこれまでの論文は手元にあり、すでに読んでいるからわかったのだ。対照、つまりなにも処置をしていないときの結果なので、異なった処置を行った論文で共通に使っても構わないかもしれない。しかし、別の論文だし、そうは書いてないし、legendsの記載も違うので、指摘したのだ。投稿者にとって、一番綺麗な図、チャンピオン・データだったんだよね。リバイスされた論文では、別の、多分本来の対照実験結果に変わっていたからacceptとしたのだ。この著者は管理者に感謝すべきだが、当然、管理者は匿名なので感謝されていない。リバイスされた論文を再度査読したときも、感謝の言葉はなかったな。これは対照実験なので、まだいいけど、例えば、発表された論文に薬Aの結果という図があって、全く同じ図が薬Bの結果として別の論文に表示されたら大変だ。捏造といわれてもしょうがない。

大昔の話なんだけど、ある日本人研究者が海外の研究室で実験していて、学会で口頭発表して、その発表が要旨として図とともに印刷されたのね。そしたら、隣の別の研究者からその図は俺のデータだというクレームがついた事がある。言い訳は、データが同じキャビネットにあったから、自分のデータと思って使っただって。同じようなパターンの図になるけど、全く違う実験の結果だよ。

[ 追記 ]

このブログを書き終わって、他のブログをみていたら「汚いデータ」という柳田充弘先生のブログが紹介されていた(408. Apfel 2016年02月18日 11:50)。ま、この場合は「汚い」といっても、それは、データとして汚いのではないから、このブログの綺麗なチャンピオン・データの逆のことではない。

改めて桂委員会の報告書を読んで

理研の研究論文に関する調査報告書(平成 26 年 12 月 25 日)を改めて読んでみたけど

6)Article Fig.3b について(22p)
小保方氏からオリジナルデータが提出されなかったため、不一致の認定を行うことは
できず、研究不正とは認められない。

8)Article Extended Data Fig.5f および Article Extended Data Fig.8k について(23p)
小保方氏からオリジナルデータが提出されなかったため、不適切な操作が行われたか
どうかの確認はできず、研究不正とは認められない。

9)Article Fig.2b、3d、3g、Extended Data Fig.1a、Extended Data Fig.6d について
エラーバーが不自然である点(23p)
パソコンに入っていると思われるオリジナルデータの提出を小保方氏に求めたが、提出されなかった。確認がとれないため研究不正とは認められない。

10)Letter Extended Data Fig.5g、Letter Fig.3c-d について(23p)
オリジナルデータを調査することはできなかった。研究不正とは認められない。

と甘いんだよね。オリジナルデータを出さないと不正でなくなっちゃうのか。「不正か否かの判断は保留する」とかにしてほしいね。

年譜

筆頭著者の年譜を作ってみた。下のようなエクセルの表だ。

20160209 ChronologicalTableObokata

20160210Chronological_Table_Obokata  (2016年2月10日版)

20160211Chronological_Table_Obokata-1 (2016年2月11日版)

20160228Chronological_Table_Obokata-2[wpdm_file id=5] (2016年2月28日版)

[ 追記 ] 2016.7.2  Download  Manager を導入したのですぐ落とせるでしょう。

-2 では細胞株一覧を理研の報告書の表をコピーして別シートにしました。

一研究者・教育者の意見にコメントしている869. 在米ポスドク 2016年02月08日 12:00さんが作成した時系列に加筆しただけだ。オリジナリティはない。青字赤字が加筆したところだけど、ネットをうろうろで、十分チェックしていないよ。

さよなら、じっけんしつ 脱・動物実験ブロ も参照させてもらいました。動物実験を管理者は否定していませんけどね。

ソースを併記してあるけど、ソースを含めて自己責任で。

適宜

5万部ー読まれた鼻毛が5万本….ではない

初刷り5万部で10%の印税の約束で、定価(税抜き)千四百円だから700万円というのが、コンビニで立ち読みした週刊誌の記事だ。で、15?20?万部に増刷とも書いてあって現にアマゾンのベストセラーになっている。

20160204 obokata_amazon

読んでもないのに批判するなというのが擁護派のご意見なので、この図のトップにちゃんと購入したことを示しておきます。ただし、まともに読んでないのは先の記事でかきました。いやになっちゃったからですね。指摘された不正-ES細胞を混ぜたとか、本人が認めている細胞増殖曲線やメチル化についての捏造-への反論・説明がないからですな。そこを探して斜め読みしたんですけど、なにもない。ES細胞のテラトーマなんかご本人が作成したんでしょうが。渡米中に誰かが作ったて書いてある。もう、読んでもしょうがないから、友人に貸しちゃった。もう手元にない。若山氏への責任転嫁しか書いてないもんね。

これで研究者人生は終わっちゃったんだけど、その対価が少なくとも700万円、ひょとしたら4倍の2800万円、31歳で退職金2000万円以上は上出来だよな。今後、研究者として誰も雇用してくれないから、役に立ちそうにない博士論文の修正より、小説書いた方がいいという選択は結果として正解だったんだ。研究以外の場所で70歳まで働くとして、まだ40年は働けるわけで、別の仕事は理研の給与よりはるかに低いだろうけどこのままおとなしく、周囲に迷惑をかけずに生きていけばいいんじゃないの。ボランティア人生なんか優雅かもね。