特許と論文

「カトリック関東大学校産学協力団」がSTAP現象かという特許を申請した件だか、もちろん科学としては論文になっていないと議論にならない。

特許はアイデアで必ずしも実現されてなくてもいいようだ。UFOが特許になっているという噂があったので、調べたら科学技術ジャーナリスト 稲森 謙太郎という方が文書をアップしている。これによると、UFO特許は本当だったようだ。あの大手電機メーカのNECが『飛翔体の推進装置』(特許第 2936858 号)を申請して特許になっている。もちろん実現できていない。その他にもいろいろユニークな例が掲載されている。特許ではともかく実現できそうだということがあれば審査に通っちゃうようだ。

玉子豆腐を揚げた「揚げ出し卵豆腐」なんてのも特許なんだ。これは実現できるからいいね。飲み屋で提供したら特許侵害になるのかもね。

基本的には学会や論文発表の前に特許申請を行うことになる。不特定多数の前で発表したら新規性がなくなるのだ。特許申請から1年〜1年半は申請があったことが公開されないから、申請と同時に論文投稿が普通だ。論文審査は1年もかからないというかやってられない。半年もやり取りして編集者がダメと結論したら他の雑誌に投稿しちゃうからな。「カトリック関東大学校産学協力団」の場合韓国の特許庁?に申請したのが2014年12月なので後に撤回されたSTAP論文が公開(2014年1月)されてからだ。1年半後の2016年6月に申請が公開されたわけだ。アイデアを盗んだといわれてもしょうがない。STAPの方の論文は撤回され、特許も危ういから、申請が認められラッキーになるかもしれないね。もう2年近くになるのだから論文になっていいはずだが、 申請者であるInstitute for Bio-Medical Convergence, College of Medicine, Catholic Kwandong UniversityのSoonhag Kimさんの論文をPub Med で検索しても論文を発表している方だけど、これに関係した論文はみあたらない。論文になるのだろうか?

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