再試験の人数

25年度前期が終わり、試験に合格しなかった場合、8月末に再試験となる。再試験対象数を、学科別科目別にまとめてみた。

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さって、この数値を見てどんな考察ができるだろうか。学科によって学年の人数は異なるから、この数値から単純に比較はできない。

半分近くの学生を不合格としている科目がある。教える側から見た合格レベルに達していない学生が多々いるというのはよくわかる。教員側の設定が高すぎるとは思わない。学生を見ていると、むしろ低いと思う。単純に数値を見ると、この教員が設定したレベルをクリアできるように教えているかというと疑問がでてくる。管理者はレベルを低く設定している。レベルを下げれば、数字だけを見るとこのような疑問が出ないからだ。レベルを下げる方法は試験問題を簡単にして、見かけ上、学生の得点を上げるのだ。平均点が70点位になるように設定するのだ。60点が合格レベルと学則に書いてあるから、平均点が70点位だと10〜20%の学生が不合格になる。再試験を実施することによって、最終的な不合格者を数%以内に納めることができるのだ。

半分の学生を不合格にするというのは、学生にもっと勉強しろといっていることなんだと思うが、学生はその意図を理解しているだろうか。学生は、みんな落ちているから、どうせそんなに最終的な不合格者を出す訳が無い、という安心感を持つだけではないだろうか。

本当は、講義で教えた、小テストで答えさせたことが理解できているということを前提に、考えないと解けない問題を出したいのだ。そんな問題を出したら、平均点が50点台だ。過半数が不合格になる。そのような問題は問題数が少なくなる。考える時間が必要だからだ。というわけで学生が予想できる数多くの問題を出すことになり、マークシートということになる。

再試験対象者が20名を越える科目があるということは、この20名のかなりの数が複数の科目で不合格ということだ。2、3年生は学外実習が夏休みに組まれていないので、前期を厳しく評価するというのは、夏休みに遊ばせないといういい方法だと、教員は考えるのだろう。しかし、学生はそうは思っていないにちがいない。8月の最後の最後になって初めて勉強を始めるにちがいない。8月の前半は遊びまくっているんだろ。

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