もう一人いた ちゃんとやって おじさん

今、話題のiPS細胞で臨床治療をやったというホラを吹いた奴がいる。このおっさんも「ちゃんとやって」おじさんだった。

YouTube より。

山中京大教授がノーベル賞をもらった時期と重なっちゃったので、読売新聞がスクープしたことになって、読売新聞は1面トップ記事にしちゃったんだよね。実はスクープでもなんでもなく、こいつが新聞社に売り込んだのさ。毎日新聞も売り込みを受けたんだけど、うさんくさいということでボツしたのさ。読売がだまされたんだよね。前にもだまされて、連続記事をだしたらしい。こういう科学記事は、たいていの場合、売り込みがきっかけなんだよね。新聞記者がその分野に精通していないし、学会発表の意義もよくわからないから、記者のほうから捜して記事にするというのはめったにないんだよね。で研究者の主張が正しいか他の国立大学あるいは有名私立大学教授からウラをとるわけだ。ウラをとらなかっただろうね。まだiPS細胞から分化させた細胞の移植治療はだれもやってない。技術的にはいまにでもできるかもしれないが、まだ安全性の裏付けがないからね。心筋細胞はまだまだでしょ。最初は皮膚移植くらいじゃないかな。

看護師の資格もって、大学院の研究歴があって、データが捏造されている疑いがあってホントかどうかはわからないけど一応国際雑誌に論文が掲載されていて、40代代ということだと大学看護学部の教授になれそうだけどね。ま、学内外でも研究内容がうさんくさいとの評価だとなれないけどね。以前の肝細胞の論文もインチキらしい。

こういう論文を捏造するやつがいるから、研究者も面倒なことに巻き込まれるんだよね。A4版2枚の要旨のチェックをしただけで、共同研究者として名前が勝手に載せられちゃった元指導教員というのはかわいそ。何のDNAか、どんな目的で解析するのかも知らないで解析したら共同研究者になったというのもかわいそ。しかし、目的もわからず、他所属の人から依頼されてデータ解析するか?そんなの研究者じゃないよな。自分の研究に忙しいはず。だから理由がわからないままに解析することなんかあり得ない。1か月以上も解析に費やしたんだぞ。解析するのにだって消耗品や機器のランニングコストがかかる。消耗品代をもらったら、そりゃ業者と同じになってしまう。だから後者のほうが責任は重い。

データだけを見せられて、論旨の正当性を評価させられるときは(論文の査読のことね)データは事実という前提で査読するわけで、それを捏造されたら、査読者も、共同研究者でも研究現場に参加していなと、わからないよ。事実を捻じ曲げた瞬間に、科学者として一生生きていくことができないとなっていればいいんだけど…..  捏造まがいのことをやって教授となっているのもいるみたいだし……論文取り下げなんてありえないことだ。議論が間違えているのは許されるが、結果である事実を捻じ曲げたり、他の関係ないデータで示したりしたら、研究者・教育者として生きていけないという社会でないとな。

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