恋をしてしまった中高年

小保方氏を擁護する方々はどんな方なんだろうかという疑問は、いわゆる擁護の方々のブログやFB、Twitterが立ち上がった頃からすぐ出てきました。当方とは全く意見が異なるからですね。

2014年7月2日には2つのNature論文が撤回されました。ArticleLetterにある撤回理由の文章の最後のパラグラフは全く同一で

We apologize for the mistakes included in the Article and Letter.  These multiple errors impair the credibility of the study as a whole and we are unable to say without doubt whether the STAP-SC phenomenon is real. Ongoing studies are investigating this phenomenon a fresh, but given the extensive nature of the errors currently found, we consider it appropriate to retract both papers.
(ため息訳:我々はNatureのSTAP細胞に関するArticleとLetter の論文にある数々の間違いをお詫びします。これらの多くの誤りは研究全体の信頼性を損ない、STAP幹細胞現象が本当の現象であるかを疑いなく表明することはできません。現在この現象を新たに調査しているところですが、現在までに発見されている多くのエラーが広範囲に及ぶことを考えると、我々はこの両方の論文を撤回するのが適切であると考えます。

です。「疑いなく表明することはでき」ないとは「STAP幹細胞現象=STAP現象はあるかどうかわからない」ということですね。この撤回理由書はそれぞれの論文の著者すべてがそれぞれに名前を連ねています。

小保方氏本人が公式文書でSTAP現象の存在を肯定できなかったのに、なぜ擁護の方々は、5年もたったのに相変わらず騒いでいるのでしょうか?確かにこの撤回文書の前の2014年4月9日の記者会見では「STAP細胞はある」といっていますが、その後、公式な撤回表明したのですから撤回文書の表明が正しいのでしょう。笹井氏も4月16日の記者会見では、STAP現象は仮説に戻ったと言いつつ、「前提にしないと説明できないデータがある」と未練を残していました。しかし笹井氏も同意した公式な撤回文書が笹井氏の最終的な意見と受け取らざるをえません。
小保方氏はこの撤回表明の後、2016年3月25日にプライベートなページを立ち上げ、本人を含む誰もができなかったレシピとか真偽不明の写真を掲載していますが、プライベートなブログ記事は、「あの日」が私小説であるのと同様に科学的な裏付けのある文書ではありません。撤回文書をひっくり返したいのなら、科学的論文で表明するしかないと思います。アメリカ映画によくある話で多分事実だと思うのですが、刑務所の囚人は皆自分は無実だ、はめられたと表明しているのと同じなのでしょう。

というわけで、科学的にはその後再現したという論文も、STAP現象を支持する論文も出てきません。捏造だらけ(4件は不正、あとの疑問点はデータを提出しなかったらから当時の理研規則では不正ではないとされたが、現在では不正と判定される)の論文の結果をあれこれ議論しても、どれが正しい結果なのかわからないし、強引に、これはサンプルの名前がちがっていたのだ、STAP細胞から作ったntES細胞だ等々推論しても意味がないと思うところです。

STAP現象は科学的にはオワコンと結論がでてますので、話を戻して、擁護の方とはどんな方なんだろうと、上記のような事実があっても擁護のスタンスを変えないのは何故だと思うわけです。当方の結論は、ずっと前に出ていて、それは『「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会』の2016年08月13日の記事と一致します。この記事「小保方氏を支持する層の変化」ではWebRonzaに掲載された杉浦氏記事を紹介して、ネット保守とか言うけど、ちと違うんじゃねから始まっています。でこのブログの著者は「単純にこの年齢層(中年層)に属する大勢の男性が、(まるで学生のように)小保方氏に一目ぼれした」と結論しています。

当方も全く同じで、擁護・非擁護の方々のブログ、FB、Twitterの一覧ページで、「小保方に一目惚れジジイその3。」なんて書いてあります。この一覧はいつから書き始めたのか記録はないし改訂記録もないから、「結論ありき」が2016年08月ですが、それより前だと思いますがはっきりしません。いまではだれも参照に行かない兵頭正俊さんのページなんかがリストされてますからね。2014年には既に「一目惚れジジイ」という言葉を使っていたのではないでしょうか。

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[ 追記 ] 2019.1.15
2014年9月26日 の当方のブログに「小保方に一目惚れのおっさん群の一人」との表現があるから2014年のことだ。
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さて、「結論ありき」のこの記事の著者さんは

①小保方氏を擁護する発言以外は許されない
②小保方氏を批判するような発言は消去される
③このような発言を行った者は「アク禁」と呼ばれ、そのブログにコメントできなくなる
④専門家は小保方氏を批判するコメントを当然ながらするので、「アク禁」をくらい、結果としてそのブログにコメントをする人は非専門家だけになってしまっている(らしい)
⑤小保方氏を擁護するためなら、何でもやる(らしい)
⑥基本的な主張は「全ての責任は若山(若山照彦先生)にある」である(当然小保方氏は無罪)
⑦ネット上では、肩書や学歴など関係なく、コメントの内容で評価が決まる。ゆえに、優れたコメントや発言をしている自分たちの方が、専門家や研究者よりも上であると考えている。
⑧有名な先生方や研究者には、すでにかなりの脅迫状や脅迫行為が行われた(という報告を受けている)

と、この記事の2016年現在の、いわゆる擁護のサイトの特徴を述べています。
当方のこの記事を書いている2019年1月現在もこの特徴は生きているようです。違うのは、数多くの擁護サイトが、更新することなく放置されている、あるいは違う世界で遊んでいるようになったことでしょうか。

数少ない、まだ諦めきれず、ジジイではないけれど、「(小保方氏に)一目惚れ」の学とみ子さんのブログでは①、②、③ が「消去」ではなく「承認されない」という形で存在し、多分、当ブログ管理人はコメントに投稿しても承認されなくなったー「アク禁」をくらったーようです。きっと、誹謗中傷ではないのに、学とみ子さんが答えられない科学的な質問をするからですね。あるいは承認・非承認の権限を持っていることが嬉しいからでしょうかね。

学ブログの最新記事「新興勢力…」が④に相当しつつあり、匿名さんを始め何人かの方が、あまりにもひどいと思うからコメントしても、まともな反応がなく、議論にならない結果、「アク禁」にならなくても去っていくので、結果、対立意見がないから全くおもしろくない、互いに”よいしょ”するコメント欄になってます。

⑦の上から目線は今でもそうですね。ブータンさんの発言が該当します。根拠のない決めつけた主張に対し根拠を示して反論しても、まともに答えませんというか、他の方のコメントを理解できないので、答えられないようです。jargonを得げに使っています。「小保方氏は…」でのhwk*****さんとのコメント欄でのやりとりはその典型でしょう。筋の通った主張に対し、誤った主張だと自覚できたのかどうかわかりませんが、まともに答えられず、さらに学とみ子さんが横から関係ないコメントをしたりして読むのも嫌になりますな。

当方も上から目線を、対象者に合わせて使っていましたが、もはや承認されないので、これからは、自分のブログに書くでしょう。意味がないから止めちゃうかも。某念仏おっさんもjargon が好きで、正確な意味がわからないのに使います。上から目線になりたいのですが、かわいそうに、なりきれず、罵詈雑言を言うだけです。

⑧は某念仏おっさんがやっているようですね。当方は有名ではありませんが、当方に対してメールしたと、ホントかどうかわかりませんが言っています。空威張りかもしれません。なにせ「東京都の文部省」に送ったらしいので。ttps://www.torendomax.com/blog/5778.html#comment-2839

あーあ、締切のある原稿が待っているのに….なにやってんだろ。

「恋をしてしまった中高年」への3件のフィードバック

  1. 「小保方に一目惚れジジイ」は政府・自民党の中にもいたようで。(笑)
    当時の文科相とか、元防衛大臣の二人とか、早大卒の弁護士議員とか。国会やワイドショーで擁護論をぶって恥の上塗りをしていましたもの。
    STAP騒動は、STAP発表会見直後に安倍総理が、STAP研究に気前よく大型予算つけるとぶちあげたり筆頭著者を女性活躍社会のシンボルのように持ち上げたりしていました。女性活躍社会はアベノミクス3本の矢のひとつだったけど、登用した女性大臣がネギとワインで失脚したり、団扇問題で失脚したりで上手くいっていませんでした。そこに彗星の如く現れたのが筆頭著者だったのです。それで、安倍総理も飛び付いた訳です。でもあっという間に疑惑が噴出して騒動に発展してしまいました。だから、理研は総理にも赤っ恥を掻かせたことになったわけで、さらにSTAP細胞そのものが捏造で、存在しないとは言えなかったのではないかしら。そんなものに騙されたとなったら理研も政府もさらに赤っ恥だし、そうなったら特定国立研究開発法人の指定も夢と消えるという危機感があって、なんとしてもSTAP細胞の正体を隠そうとしたのではないかしら?それが理研の迷走の原因になり、笹井氏の悲劇へと繋がったのではないでしょうか?
    この騒動以来、女性活躍社会という言葉はトンと聞かなくなりました。(笑)

  2. 学さん
    今日の記事は、これまた素晴らしくツッコミどころ満載です。
    もっとも今までと同じ旧弊に雁字搦めになった思考法による、焼き直し、二番煎じの論ですので、改めてツッコミは入れる気もおきないのですが。

    一つだけ助言を。
    もっと現在の若手の現状を先入観無しに観察し咀嚼し、そして彼等と話しあう事。自分の若かりし頃とは随分と変わってきている事を受け入れ、新たな観点を持つ必要がございますね。
    今日の記事は一種のノスタルジーなのでしょうか。
    (もっとも小保方氏も「研究社会での男性のイジメ」を90歳を過ぎた作家さんと涙ながらに熱く共感していた程に、30歳半ばにしては、今の研究界の実態と離れた旧態依然の男尊女卑の時代の視点をお持ちでしたから同じなのでしょうか?)

    自ら ため息先生(並びにお得意の陰謀論による”ES派”と呼びならわしている皆様に)に絶交状を突きつけたにも関わらず、コメントが無いのが淋しくなったのでしょうか?
    でしたら素直に「どう思われますか?」と言葉にしませんと。
    この「恋をしてしまった中高年」で総括とも言える記事を書かれた ため息先生 の名前をわざわざ学さんが今日のツッコミどころ満載の記事内に書き込むのは ”誘い受け” と見なされますが?

    (あ!私はまんまと誘い受けに乗ってしまったのでしょうか)

  3. 新年に当たって宣言です。(大袈裟ですね)

    学さんブログに対して。
    今後、かのブログで直接私に言及した内容以外にはコメント返しはしない事に致します。
    あまりに非論理的な言が続くとあまりにも可哀想なので、無駄だとはわかっていながら学さん宛に助言、忠告を書く事もありましたが。

    かのブログをウォッチ対象として巡回ページとするのは従来の通りです。
    一般論として、かのブログ内容に関係するものをこちらに何かしら書くことまでしないという宣言はしませんが。

    意志薄弱ですので守りきれるかどうか。^^

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