雷による停電が原因でネットに接続できなくなっていた

9月25日月曜日夜、近隣のどっかに雷が落ちて、停電になった。数分で回復したので何の問題もないはずと、ネット接続を確認せず寝ちゃったのだ。翌日は朝イチで出かける必要があり、朝、確認すること無しに外出。本日、金曜日まで自宅に戻れなかったのだ。出先で確認したら、この自宅サーバに接続できない。リモートログインもできない。

家人に頼めるのなら頼むところだけど、理解していないから、なにするかわからないし、もっとひどくなっちゃうかもしれない。原因をさぐってからでないと、回復できないからね。

というわけで月曜夜から本日金曜日午後に帰宅するまで落ちていました。

原因は、ルータがこけたからだ。サーバはUPSに接続してあり、電源が落ちることはなかったのだが、ルータ(ファイヤーウオールでもある)はUPSに接続してなく、電源が落ちてしまったのだ。これまでの何回もある経験では、停電や瞬電でルータが壊れたことはなかったので安心していたのだ。

ルータのWAN側の LEDが、上流の機器に繋ぐとローカルに何も接続していないのに、激しく点滅する。サブネット内の通信が非常に遅い、外に出るのが非常に遅い、外からのアクセスが非常に遅くほとんど接続できない。ということでルータに原因があると判断し、一昔前のルータを引っ張り出して、現在、運用中なのだ。ネットもそんなに早くないし、アクセス数だって少ないし、サーバもそろそろ交換時期だしというわけで、古いルータでもそこそこ問題がないわけだ。

しかし、買い替えだな。YAMAHAのルータが好きなんだよね。ボーナスまで待てないな。あーあ。

[ 追記 ] 2017.10.2

潰れた・動作がおかしくなったと思われるルータを再度設定して接続して問題がないのがわかった。設定ファイルがこわれちゃったのか?設定ファイルはSDカードにコピーされており、これから戻すことをやったつもりだったのだが….

ルータのメモリ内にあるファイルが壊れたので正常な動作にならなかった。SDカードに記録した設定ファイルを内臓のメモリに復元した。しかし、モデムとルータの接続は、単純に線をつなげばいいのではなく、手順があり、その手順をまちがえたため、動かないと判断した可能性がある。

銀杏の薄皮をむく

もう銀杏の季節だ。毎年、もらうことが多い。今年の一番は、洗った直後のをいただいたのだ。

銀杏の薄皮(珠皮内層というらしい)を取り除く方法だが、硬い殻(珠皮中層というらしい)を割って取り出して、泡立て器のような道具でかき混ぜながら炊くというのが普通だ。

今日、もらったのはまだ乾燥していない銀杏。だから、洗ってはあるものの、あの匂いがする。これを乾煎りすれば薄皮がむけるというのでやってみた。

ぬれたままフライパンで煎るのだ。蓋をしてまんべんなく火が通るよううにフライパンを揺する。

硬い皮が割れ、中身の一部が見えている。これは少し煎りすぎかも。中の種が緑になるのはいいが、一部焼けてしまった。だから数個が割れる位でいいのかも。

上段が煎った状態。中段が大口のペンチあるいはプライヤで硬い殻を割ったあと。殻は一発で半分に割れないから、さらにニッパーのような先のあるもので残った殻を割って中身を出すと、簡単に薄皮がはがれる(下段)。

チャックのついた小袋に5〜10粒、適宜入れて、冷凍庫で保存。これで、今年の冬の鍋は賄えるかな?

市販しているのは、乾燥した硬い殻のものだが、これはこのまま室温や冷凍庫に保存すると、水分が抜けて、中身が小さくなっちゃうから、処理してからでないと冷凍できない。

この乾燥した殻のやつを水に漬けてから、今回の様に乾煎りしたらどうなるだろ。炊いて薄皮をむく方法では、よそのブログにあるように簡単には完全に取れないからね。乾煎りのほうが薄皮を向きやすいかもしれない。

Little Rocket Man

組織は、近視眼的であり、情報のすべてを俯瞰することなく、組織構成員の過去の経験、直近の教育訓練、現在の責任範囲などに由来する特定の分野のみに着目する。国家が合理的に行動することはない

というのが今日の毎日新聞の書評にあった、スコット・セーガンという方の言葉だ。拙ブログ管理人はこれに「メンツを維持する方向で動く」を加えたい。

トランプが金正恩をLittle Rocket Man ちびロケットマン

とけなしている。ロシアの外相は幼稚園児の喧嘩だと批判しているが、収まることはないだろう。

金正恩はここまで進んでしまったのを、引き下げるわけにはいかない。国内での地位の確保が最優先だからな。米国の方は、選挙で大統領が首になることがありうるので、このまま突っ張っている状態が続き、選挙で変化することはありうるが、北朝鮮は選挙なんかないからだめだろうな。金正恩をだれも首にできないからね。

擁護のブログがどんどん潰れていっているようだ。ついにteabreakと学とみ子だけという状況だ。こっちは「過去の経験、直近の教育訓練」から擁護に走ったものの、その後体制を維持するエネルギーなんかないし、状況を俯瞰できないけど、匿名ブログなんで「メンツ」も関係ないからね。だまって消滅していくだけですね。北朝鮮も静かに沈殿してくれればいいんだけど、そうはいかないようですな。

で、迷惑なのは騙され続けている北朝鮮人民、戦争状態になったらソウル住民、沖縄住民か。かなわないよな。

なんとか金正恩のメンツを立てる実質のある妥協案をトランプが工夫するのがいいんだろうけど、トランプはメンツを立ててもらって来た人生だったのでだめなんだろうな。金正恩は約束を守ったこともないから、これまでの妥協策は全部だめだったこともあるし….

我が安倍総理は、対話や約束は守られてこないから効果がなかったといって強行策をトランプと一緒にとるわけだが、経済封鎖のような強攻策も効果がなかったわけだし…

なんとか北朝鮮での報道の自由が確保できればいいんだけどね。内部から崩れるのがもっとも被害が少ないと思う所だけどね。

夜の衛星からの撮影で、北朝鮮が真っ暗な写真

なんて、北朝鮮の人は見たことがないのだろうね。

自分がやってない・できない実験結果

自分がやってない・できない実験結果を博士論文にしていいのかよ。

2チャンネルの投稿だから、信用の程度は低いが、雑誌に連続掲載している日記のコピペで、嘘を書いてもすぐわかるから、そのまま信用していいでしょ。この雑誌を買う気はまったくないし、図書館等で調べる気もない。

博士論文は単著以外にありえない、書いてある実験内容は著者がすべて実施したものでしかありえないし、書いてある文章もオリジナルでしかありえない。だから早稲田の審査員が要求したわけで、自分ではやっていないから「困ってしまう」と言うのは、正直といえば正直だけど、この筆頭著者は「博士論文」というものを全く理解していないことを意味している。

オリジナルでないコピペの序とか、自分がやったわけではない実験結果を掲載するでは、博士論文にならないじゃん。

英語で書いた博士論文を審査していると、主語にWe が使われていることがあるのね。雑誌に投稿した論文そのものを博士論文として申請しちゃうから、こういうことになるんだよね。

エイプリルフール先生とは4月1日生まれの先生のことらしい。

[ 追記 ] 2017.9.20
自らのこのブログを(酔っ払って)読み返して加筆するてのはおかしいこと(ちゃんと練ってから書けよ)だけど;
「博士論文の修正で一番の問題となっているのは、エイプリルフール先生にやってもらった実験部分。」
という表現はひどいね。

「Natureの論文で一番の問題は…」という表現ならまだわかる。共著者の責任を問うわけだからな。そうではなくて自分の単著の博士論文だぜ。その瑕疵を共同研究者(博士論文だから第三者)に責任を負わせるとはどういう了見だ?テメーの論文だよ?責任が自分にはないとはどういうことだ。全てはあいつのせいだという問題になってからの後付の魂胆が丸見えだ。だから、一部の一目惚れしたアホ以外に信頼されない(といったら柔らかい表現だ)し、軽蔑されるのだ。

[ 追記 ] 2017.9.21
あらら。「自分がやってない・できない実験結果を博士論文にしていいのかよ。」ということについては、あの妄想女医 学とみこ さんと意見が一致しましたな。

学位論文は個人的な要素が強く、本当に自分でやった仕事しか、論文に採用できないです。
個人の学位論文となると、共同研究を断られたりもすると思います。
他人の協力が入っていたら、その仕事を学位に使うことも難しいと思います。

では 学とみこ氏は、筆頭著者が日記ではからずも漏らしてしまった、上記のような、ご本人以外が行った実験結果を博士論文にしたことについてはどう考えるんでしょうね。

火事だ!!

「火事です!火事です!近隣で火事が発生しました。避難してください。」というアナウンスが部屋中響き渡る。朝4時だぜ、寝ぼけているよな。室内に火がある様子がないわけで、なんだなんだということで、外に出たら、もう既に、何人かが飛び出している。マンションだからね。

外へ出ると「火事です。XX階で火事が発生しました。」というアナウンスだ。皆、自分の家の火事ではないから出てきてウロウロなわけで、そのうち、誰も出てこない一軒が判明した。その家の玄関でのアラームは「火事です!火事です!…..」というわけで、ここは自分の家からの出火というわけだ。火災報知器の検査のときのおなじみアナウンスだ。

住人に聞きまわった結果、異なったフロアの火事は、該当フロア名を付けたアナウンス、同じフロアでは「近隣で火事だ」ということになる。1Fの警備室では、「XXX室が火事です」と火元を伴ったアナウンスだった。当然だな。でも小規模マンションなので、どこの部屋が火事だ というアナウンスでもいいかとも思う。

セコムへの通報が4時5分、来たのが4時28分。20分以上もかかったのは、到着したセコムの職員が、他の場所へ通報で向かっているところだったから、ということだ。他の所は火事や緊急通報ではないので、うっちゃって優先順位の高い火事通報のところに来たということだ。

どうやら台風の雨風で戸建住宅での誤動作が頻発したらしい。

セコムから消防への通報は、セコムが火災発生を確認する、複数の火災報知器が反応するというような場合で、自動的には通報されないとのことだ。それなのに、消防車がセコムより早く到着した。セコムがなかなか来ないから誰かが消防に通報したらしい。

左上の軽とその上の車がセコムの車。右下が消防車。

消防士は、留守の家で、炎や煙がないから警報機の誤作動ではないのかということで、結局、鍵を壊して室内に入ることはなかった。窓に鍵がかかって無く、開けることができたからもし発火していたら匂いでわかるし、隣からベランダ越しに見ても炎はなかったからな。

んで、セコムがどこが悪いのかを検査したわけだが、(1)台風の強風と雨で、玄関のアラームシステムに水滴が入り誤作動した(下写真)(2)室内のセンサーの誤動作 のどちらかだろうということで、結論が出ず、警報装置の電源を落として6時におしまい。外出中の住人にはセコムから連絡がいっていて、該当住人が帰宅して、設備の点検、交換を実施するということになった。

玄関脇のセキュリティボックスを壁から取り外した写真。消防士の方が持っている。振った水滴が落ちてきた。

敬老の日で休日だったから、いいものの、眠たいぞ。

消防士とセコムのお兄さんが室内に入り、誤動作ということがわかったので、マンション外の路上で待機していた多くの住人には、拙ブログ管理人が「警報機の誤動作で火事ではないから戻って大丈夫」と大声で2Fから声を掛けた。誰もやらなかったし、そのころはホントの火事ではないと薄々分かっていただろうし、早朝でベッドに戻りたいだろうからね。

(1)火災報知器システムの中枢部分が玄関の外部にある(セコムのお兄さん談)というのは設計上おかしいのでは?室外にある装置に水がかかったら火事警報の誤動作というのはまずい。室外の装置は入力(鍵等のロックのセンサー)と出力(鍵がかかってないなどのアナウンスや火事などの非常サインLED)だけにすべきだ。水がかかったら火災警報など他の警報もでるのはまずい。

(2)理事長がマスターキーのあるキーボックスの鍵をもっているが、その使用規定がない、あるいは交代制の理事長が理解していない。非常時(定義する必要がある)に、理事長+誰かの立会で鍵を利用できるとしないとまずい。理事長が不在、事故のときは誰が開けることができるかの設定もない。理事長はマスターキーがあるといっていたが、どうやら違うのでは。最近は、理事長(会)が責任をとりきれないのでマスターキーとは共用部分のキーで、専有部(つまり各戸の部分)のマスターキーは無いのが普通らしい。そんなの気にしていなかったらから、情けないことに知らない。理事会のとき意見を言ってみるか。総会で再度説明してもらったほうがいい。

というわけで、休日早朝抜き打ち訓練を実施したということに、結果としてはなった。

問題点があぶり出されたわけだ。警報システムがセコムのお兄さんのいうような構成だったらまずいわけで、もしこの通りだったら全面的な交換になり金がかかる。

室外の装置のトラブルは室外装置だけに限局すべきで、火災報知が起動するのはまずい。ドアのロックがされているのにロックされていないとかいう警告が出るとかにしないと。ここに水がかかったら全館火災警報というのはあんまりだろ。設計方針が悪い。セコムなんて大手なんだからこんな設計になっているとは思えないけどね。

セコムの設計ミスなんだからセコムがなんとかしろと要求すべきだけど…..まだ仮定の話だ。

ストレスチェック

平成27年12月1日に公布された労働安全衛生法の改正で、事業者には労働者のストレスチェックを実施する義務がでてきた。

というわけで、アンケート形式のストレステストを実施した結果、拙ブログ管理者は;

ということになった。そうです、ノーテンキなあんたには何の心配もないよということです。そうなるように答えたからね。昔のホントにストレスがあって胃に穴が開くような時に、このアンケートにはどう答えただろうか。ノーテンキだからそれでもお天道さまのアイコンだったかもしれないな。

この結果は管理者(勤務先のね)にも届いて、もし、雨マークだったら何か処置をしてくれるんだろうか?事業者が実施するんだから情報は事業者にも届いているんだろうな。ちがった。

今回の制度で事業者の義務とされているのは、あくまで高ストレス者判定を受けた者で、かつご本人から面接指導の申出があった場合に、医師の面接指導を受けさせるというものです。
つまり、高ストレス者判定を受けた者以外からの面接指導の申出については、事業者として医師の面接指導を受けさせる義務は法令上はありません。

だそうな、

150人程度の企業でコストは10万円位だから必要経費としてさほど高くないんだな。うちの大学では教職員500名くらいだろうから20万円かからない。たいしたことないね。しかし費用対効果があるんだろうか。ストレスに打ちひしがれる方1名を見つけることができたらそれだけでもいいけどね。

質問に答えることができなかった

国試対策の講義を行った。ほとんどの学生がよく理解できていないと思われる酸塩基平衡だ。国試対策だから4年生だ。

CO2+H2O<=> H2CO3<=> HCO3-+H+

が生体内で酸塩基平衡を保つ重要な反応式だ。この右から左あるいはその逆の反応へは生体内では炭酸脱水酵素が100万倍にスピードアップさせるといわれている。つまり下図のように代謝の結果できた二酸化炭素を血液に炭酸水素イオン(重炭酸イオン)として溶かし、肺では逆に二酸化炭素ガスにして排出する速度を高めている。ドライアイスをコップの水に突っ込んでも生じる反応の速度を促進する酵素だ。

http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/b8226560d6717ec7fd57eca02983fa82から拝借しました

肺にこの酵素があるのは上記の理由だし、腎臓では血液に溶けている重炭酸イオンは濾過されて尿へ排出されちゃうところ、この酵素で二酸化炭素にして細胞内に再吸収するので、腎臓にも大量にこの酵素がある。

血液のpHは 7.40 ± 0.05 と厳密に保たれている。あなたが肉をたらふく食べたって血液は酸性にならないし、ベジタリアンの血液だってpHはこの範囲にある。つまりこの血液pHを一定に保つ仕組みがあるのだ。

この仕組を理解する上で、上記の反応式が重要なのだ。血液の水素イオン濃度が高くなったとき、上の式が右から左に反応し二酸化炭素を肺からより多く捨てれば水素イオン濃度が高くなることがない=pHが一定に保たれるわけだ。他にも腎臓の働きもあるので、これを解説したのだ。

アシドーシスとアシデミア、アルカローシスとアルカレミアの違いとかだな。

で一通りの解説が終わって、質問を受付たのだが、「炭酸水素イオン(重炭酸イオン)が分からない」という質問が来て、答えられなかった。

炭酸水素イオンの何が分からないのか、こっちが分からないから聞いたのだが、何か分からないのかが分からない。いつものことだ。

なんと説明したらいいのか…答えられなかった。

炭酸水素イオンは高校の化学基礎で、ひょっとしたら中学の理科でもでてくると思うところですが…

そんでもって、昨日は非常勤の方の大学で、研究室の卒研生の中間発表の練習を聞いたのだが、あまりにも差が大きいので、とほほと ため息だったのだ。

親子丼て季節があるんだよ、知っている?

親子丼は、秋口の食べ物なのです。今回はお茶漬けバージョンにしてみました。

すし飯に生鮭とイクラの丼が定番ですが、焼いた秋鮭とイクラに三つ葉とわさびを添えて、お茶漬けにしてみました。酔っぱらいの食べ物ですね。まだイクラ(筋子)は小さいものしか手にはいりませんでした。

ちなみにホントの親子丼は、メス鮭一尾を手にれて、その腹からイクラをとりだし、身も使うのですが、これは非常に難しいのです。イクラがあるようなメス鮭は身がぼろぼろなのが普通だからです。産地で選ばないとできないのです。むかし、1回だけ、いまや潰れた小さな通販業者から手に入れたことがあります。通販も大手しかないので、現地にいかないと、無理でしょうね。

2017/09/07 :意見書・手続補正書

軒下管理人さんに知らせてもらったのだが、締切間際になって  2017/09/07 :意見書、 2017/09/07 :手続補正書 が提出された。
STAP細胞の特許申請が拒絶(2017/03/07 :拒絶理由通知書 )されたのだが、不服で2回の不服申し立て延長が行われ最終期限の6ヶ月経過したのだ。

特許情報プラットフォーム審査書類情報照会
番号:2015-509109 を入力すると見える。

以下のように単純化すると、また怒る人がでてくるだろうけど、ざっと読んだ結果は以下のようだ。

最初の申請は、 「細胞をストレスに供する工程を含む、多能性細胞を生成する方法」である。多能性細胞を作る方法は、申請者の論文は撤回されたし、申請者自身も再現できないんだから、特許になるわけがないでしょと拒絶されたのだ。これを「ATPで培養液をpHを5.4〜5.8にする工程でOct4遺伝子を発現する細胞の製造方法」と改訂して不服申立/再申請したのだ。
審査員が拒絶の際引用したHitoshi Niwa 論文でOct4遺伝子を発現する細胞が再現されているからいいでしょというのが理由だ(ちなみに特許庁の審査員も申請者もHitoshi Niwa, et al,としているがHitoshi Niwaの単著論文だ)。

多能性細胞をつくるのはあきらめて、塩酸などの単純な酸性物質でははなくATPによってと限定してpH5.4〜5.8という極めて狭い範囲に限定した培養液でOct4発現細胞だけを作る方法ということに申請を変えちゃったわけだ。これって、特許の意味があるか?多能性を引っ込めちゃったのだ。

ストレスを与えて、死にそうになったら、Oct4と限らず、なんでも無秩序に発現されちゃうだけだろ。そんな細胞は役にたたない。意味のあるOct4の発現でないと特許としての意義はない。

多能性細胞ができなければ意味のない特許だったはずで、なにか、ともかく特許を成立したという実績を作るためだけなんだろうね。

軒下管理人さんのおっしゃるとおり、これがまた擁護の連中が筆頭著者担当部分が特許申請されたと騒ぐことになるんだろうね。teabreake氏はどういうコメントするんだろうね。こういうことにこだわっている方のようだから。

ちなみに補正書の内容は;

● 細胞を、低pHストレスに供する工程を含む、Oct4を発現する細胞を含有する細胞塊を生成する方法であって、該低pHが、5.4~5.8のpHであり、且つ、pHの調整がATPを用いて行われることを特徴とする、方法。
● 細胞塊が外来遺伝子、転写物、タンパク質、核成分もしくは細胞質の導入なしに、または細胞融合なしに生成される
● 細胞が組織の部分として存在しない、
● 細胞が体細胞、幹細胞、前駆細胞または胚細胞である、
● 細胞が単離された細胞である、
● 細胞が細胞の不均一な集団中に存在する、
● 細胞が細胞の均一な集団中に存在する、
● 細胞が2~3日間曝露される、
● 細胞が1日間以下曝露される、
● 細胞が1時間以下曝露される、
● 細胞が約30分間曝露される、
● 細胞が哺乳動物細胞である、
● 細胞がヒト細胞である、
● 細胞が成体細胞、新生児細胞、胎児細胞、羊水細胞、または臍帯血細胞である、
● 細胞塊をインビトロで維持する工程をさらに含む、
● 細胞のエピジェネティック状態が胚性幹細胞のエピジェネティック状態により近く類似するように変化させられる、
● エピジェネティック状態がメチル化パターンを含む、
● 上記のいずれか1項記載の方法によって産生される細胞塊を候補薬剤と接触させることを含む、該細胞塊の生存能、分化、増殖の1つ以上に影響を及ぼす薬剤を同定するための使用のためのアッセイ。
● 細胞塊を含む組成物であって、該細胞塊が請求項1~17のいずれか1項記載の方法によって細胞から生成される、組成物。
● 細胞を、pH5.4~5.8の低pHストレスに供する工程を含む、該細胞においてOct4遺伝子の発現を誘導する方法であって、ここで、pHの調整が、ATPを用いて行われることを特徴とする、方法。
● 細胞を、pH5.4~5.8の低pHストレスに供する工程を含む、Oct4遺伝子を発現する細胞の製造方法であって、ここで、pHの調整が、ATPを用いて行われることを特徴とする、方法。

である。