小保方とSTAP現象 どっちが重要?

☆小保方擁護派の主張
STAP現象がホントにあったのだと、いわゆる小保方擁護派の方々は確信しているのだと思う。そのような方々の主張は;STAP現象がホントなのだから、理研が特許を放棄したのは、日本の再生医学における権益の放棄であってけしからん。事実STAP現象様の論文がどんどん出ているじゃん。ネットやマスコミがこぞってSTAP細胞(現象)否定に走ったのはiPS細胞推進派の権益を守るものであって、まことにけしからん。なぜ若者の新規なアイデアを援助しないのか、こういう態度だから日本の科学界は外国に負けるのだ。小保方のやったことは枝葉末節なエラーだろうが。小保方叩きは男社会の嫉妬だろ。小保方は現代のガリレオだ。STAP現象は真実であってこれを発見した小保方を学会やネットやマスコミがこぞってつぶしたのはけしからん、てなとこか。まだあるか。

☆小保方とSTAP現象どちらを取るの?
しかしだね、もし、STAP現象が生命科学の真実であるのならば、この崇高なる生命現象をデータの捏造でめちゃくちゃにして、その現象の存在を疑わしいものにしたのは誰なの?ということにはならないのかな?
小保方自身がデータの捏造を認めているんだよ?小保方がこの崇高なる生命現象を捏造して貶めたんだろ?STAP現象の存在を認めるのなら、小保方を非難するべきだ。

STAP現象を認める奴に小保方を批判する奴はだれもいないな。おかしいのでは?

特許と論文

「カトリック関東大学校産学協力団」がSTAP現象かという特許を申請した件だか、もちろん科学としては論文になっていないと議論にならない。

特許はアイデアで必ずしも実現されてなくてもいいようだ。UFOが特許になっているという噂があったので、調べたら科学技術ジャーナリスト 稲森 謙太郎という方が文書をアップしている。これによると、UFO特許は本当だったようだ。あの大手電機メーカのNECが『飛翔体の推進装置』(特許第 2936858 号)を申請して特許になっている。もちろん実現できていない。その他にもいろいろユニークな例が掲載されている。特許ではともかく実現できそうだということがあれば審査に通っちゃうようだ。

玉子豆腐を揚げた「揚げ出し卵豆腐」なんてのも特許なんだ。これは実現できるからいいね。飲み屋で提供したら特許侵害になるのかもね。

基本的には学会や論文発表の前に特許申請を行うことになる。不特定多数の前で発表したら新規性がなくなるのだ。特許申請から1年〜1年半は申請があったことが公開されないから、申請と同時に論文投稿が普通だ。論文審査は1年もかからないというかやってられない。半年もやり取りして編集者がダメと結論したら他の雑誌に投稿しちゃうからな。「カトリック関東大学校産学協力団」の場合韓国の特許庁?に申請したのが2014年12月なので後に撤回されたSTAP論文が公開(2014年1月)されてからだ。1年半後の2016年6月に申請が公開されたわけだ。アイデアを盗んだといわれてもしょうがない。STAPの方の論文は撤回され、特許も危ういから、申請が認められラッキーになるかもしれないね。もう2年近くになるのだから論文になっていいはずだが、 申請者であるInstitute for Bio-Medical Convergence, College of Medicine, Catholic Kwandong UniversityのSoonhag Kimさんの論文をPub Med で検索しても論文を発表している方だけど、これに関係した論文はみあたらない。論文になるのだろうか?

出師の表…

「カトリック関東大学校産学協力団」が

The present invention relates to a device and a method for inducing pluripotent cells using energy and, more specifically, has an effect of inducing new type pluripotent cells having pluripotent characteristics by applying energy such as ultrasonic waves, lasers or heat treatment to differentiated cells.(本発明は、分化した細胞に超音波、レーザーまたは熱処理などのエネルギーを印加することによって、多能性特性を有する新しいタイプの多能性細胞を誘導する方法と装置に関するものです。)

という国際特許を韓国の大学が申請したらしいことを誰かが見つけ出し、木星こと上田に御注進したところ、木星は「2016年08月30日 韓国の研究機関でエネルギーを利用して細胞の多能性確認・特許申請へ 「STAP現象」報告続々」という記事を書きました。記事はコピペだけで、タイトルを除けば意図していることが書いてないのですが、そのコメントに;

5. 木星 2016年08月30日 16:01
おぼちゃんがHP立ち上げてから二ヶ月、研究界に大転換期が起きているね。
おぼちゃんとSTAPを罵り、嘲笑するのは日本人だけ。
これはかなり恥ずかしい事。
韓国も応用している。これでいいの?
これで世論が変わらなければ、僕は平成版・出師の表を書いて世論に訴える。

と書いたのです。すごいね「出師の表」だって。確実に世論は変わらないから書いてもらいましょうね。どんな内容になるんでしょ?諸葛孔明が上田なんでしょうね。皇帝劉禅がおぼちゃんなんだろうね?
論理的に立派な agitation になる感動的文書にしてね。

こういうニュースが出てくるたびに、大喜びになるんでしょうね。証明されたわけでもないのに、なんでもSTAP現象にしちゃうんだろうな。

翻訳

折角、忙しい研究の合間をみて、「結論ありき」…  というブログを作って「原著論文が読めないのに…」という記事を書いてくれているのだから、そしてこのブログの存在を知っているのだから、擁護派のブログに凝り固まることなしに大きく目を開いて活動・勉強していただきたいものですね。

白鳥さんは、理研の再現実験の相澤報告論文を呼んで、この論文のレフリーのコメントをGoogle翻訳にまかせて、自分勝手に解釈しているわけです。

原文 http://f1000research.com/articles/5-1056/v1
Referee Report 13 6 2016
Austin Smith, Wellcome Trust-Medical Research Council Cambridge Stem Cell Institute, and Department of Biochemistry, University of Cambridge, Cambridge, UK

In this paper Dr Aizawa reports the outcome of attempts to reproduce the claim that exposure to low pH can convert splenocytes into pluripotent cells, so-called STAP cells, that are capable of colonising the mouse embryo. Although the two STAP papers have now been retracted acknowledging multiple errors and misconduct, the retraction notice does not state that the results are irreproducible but only says “we are unable to say without doubt whether the STAP-SC phenomenon is real”. This study is therefore a valuable service to the community. It is unfortunate that Ms Obokata cannot be contacted. It would be desirable if she confirmed her agreement with the findings. However, I do not think there is any requirement for her to be a co-author because she carried out the work under the explicit direction and supervision of Dr Aizawa.

Google 翻訳

本論文で博士相澤は、低pHへの曝露がマウス胚にコロニー形成することができる多能性細胞、いわゆるSTAPの細胞に脾臓細胞を変換できるという主張を再現しようとする試みの結果を報告します。 2 STAP論文は現在、複数のエラーや不正行為を認め引き込まれてきたが、後退通知は、結果が再現不可能であるが、唯一の言う「我々はSTAP-SC現象が本物であるかどうかを疑いもせずに言うことはできない」と述べているしません。この研究は、したがって、社会に価値あるサービスです。 Msの小保方は連絡できないことが残念です。彼女は所見と彼女の契約を確認した場合、それは望ましいことです。しかし、私は彼女が博士相沢の明示的な指示および監督の下で作業を行っているため、彼女は共同執筆者であるためにはどのような要件があるとは思いません。

白鳥翻訳 http://lunedi.sblo.jp/article/176596365.html

本論文で博士相澤は、低pH浴がマウス胚にコロニー形成することができる多能性細胞、いわゆるSTAPの細胞に脾臓細胞を変換できるという主張を再現しようとする試みの結果を報告します。STAP論文は現在、複数のエラーや不正行為を認め撤回さたが、撤回通知自体は、結果が再現不可能であることも、「我々はSTAP-SC現象が本物であるかどうかを疑いもせずに言うことはできない」と言うことを明記していません。この研究は、したがって、社会への価値ある貢献です。 小保方氏に連絡ができないことが残念です。彼女はこの所見への同意を確認することが望まれます。しかし彼女は博士相沢の明示的な指揮監督を受け、作業を行ったからといって、彼女が共著者である必要があるとは私は思いません。

と翻訳して「撤回は否定ではなく、… (90. 制限(白鳥さんのこと) 2016年08月24日 12:57)」と好意的だと解釈するわけです。間違いですね。好意的でもなんでもないですね。

管理者訳

本論文は相澤博士が、低pH暴露が脾細胞を多能性細胞に転換する、つまりいわゆるマウス胚のコロニーを形成するというSTAP細胞を作るかどうかの再現を試みた報告である。2つのSTAP細胞論文は複数の間違いと不正が認められて撤回されたが、撤回通知は、結果に再現性がないことを示していないし、疑いなくSTAP-SC現象が事実かどうかを明言しているわけでもない。したがってこのSTAP現象に再現性がなかったという本研究結果は関係研究分野に価値のある情報をもたらしている。残念ながら小保方氏に連絡がとれないとのことで、彼女の確認がほしいところである。しかしながら、相澤博士の明確な指揮の元に彼女は実験を行ったものであるから彼女が共著者として参加することが必要なわけではない。

決して管理人の翻訳がいいわけではないのですが、このレフリーのコメントのキモは、「This study is therefore a valuable service to the community. 再現性がなかったというこの研究結果は関係研究分野に価値のある情報をもたらす」というところにあるのですね。赤字の部分は英文にはないけどこのような意味なのね。

「… but only says … 」の文は、「撤回宣言自体がSTAP現象の再現性の可能性を示したり、STAP現象があるかないかの結論を示すのではない」ということで、これは当たり前で、「悪魔の証明:STAP現象を否定できない=UFOの存在を否定出来ない」を言葉を変えていっているのね。少しも好意的なわけではない。

「一緒に再現実験を実施したんだから小保方が共著者であるべきかもしれないけど、ま、いいでしょ(科学的に反論していないし、ヘンドリック・シェーンだって捏造をみとめてないから同意を得るのはむずかしそうだしね)」と言っているのね。91. 木星2016年08月24日 14:32 「研究者や論文共著者、理研関係者が小保方氏と連絡が取れない、という事はないと思いますよ。」なんて軸索反射のような反応を示すなよな。

このレフリーがご存知かどうかはわからないけど、この再現実験の結果ーSTAP現象は再現できなかったーは小保方本人が「この ような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。」と理研を通じて理研の職員として公式に認めているわけですね(そのあとプライベートなWebページでなんちゃらわめいているけど)。このレフリーの小保方が共著でないことについて言及している部分は、この状況を知っている白鳥や上田はよく考えてコメントすべきで、「小保方に連絡を求める」などと書くべきではないですな。

レフリーのコメントて、大抵このようにone sentenceが長いんだよね。我々だって日本語のコメントを書くときは、一文が長くなっちゃうのね。日本語ネイティーブには理解できるだろうけどね。日本語の文章構成で考える日本人には理解できるけど、英語の文章の構成で考える英語圏のヒトには理解しにくいだろうね。同じことが英語ネイティーブの方にも言えるわけで、英語ネイティーブのレフリーの英語のコメントは長くなることが多いんだよね。管理者は、勿論、英語ネイティーブじゃないからこのレフリーのような長いone sentence  の英語はなかなかかけないのさ。主語が入り乱れた文ができちゃうのさ。だから間違い・誤解されるようなことにはならない複数のsentencesになるけど、微妙なニュアンスなんて表現できないわけね。この微妙なニュアンスが書けないから、へたな英文のために、傍証を固める、例数を増やすという実験を重ねることになっちゃうのね。なんか、損だよね。

[ 追記 ] 2016.8.25
この記事を書いたあと「結論ありき」… のブログに 感想 さんが同じ趣旨のコメントをしているのに気がついた。

[ 追記 ]2016.8.26
白鳥さん。あんたは英語読めないのに;
20160826shiratori

はないでしょ。

夏休みは終わってしまった…

サーバ機を更新する予定だったのだが、できなかった。ん年前だったら新しいサーバ機を立ち上げるのに3日もかからなかったのに、オリンピックを見ながら、高校野球をみながら… ぐったら過ごして生産的な仕事は何もしなかった・できなかった。とほほ…ですな。サーバ構築は一気にやらないとどこまでやったのか忘れちゃうんだよね、しっかりメモを書いておいても。また一からやり直しだな。問題は引き継ぎができるように構築することだ。て、大した問題ではないはずだが、動かしているのを更新するのは難しいところがある。新規に立ち上げるほうが、楽だよね。

ワシントン大学

小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」というデタラメをぶちまけている上田のサイトの「2016年08月16日 ワシントン大学がSTAP細胞論文を引用_癌細胞を酸性浴で多能性確認」という記事の”みにくさ”は「「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会」の「2016年08月16日」の記事にある通りなので、ここであらためて追加することはない。この記事にある論文の4名の著者は学部内の所属部門は異なるものの、すべて米国ミズーリ州セントルイスにあるセントルイス・ワシントン大学医学部所属(Washington University in St. Louis School of Medicine, St. Louis, Missouri, 63110, USA)である。

この上田の記事に何故か植物発生・遺伝学の鳥居敬子氏のツイッター記事が貼り付けられている。ツイートの内容は例の2014年5月に弁護士が公開した小保方実験ノートについてで、絵日記・小学校の夏休みの宿題−朝顔観察日記−みたいだ・それよりひどいと多くの研究者が呆れ返ったやつだ。

20160818KTorii_Twitter

なぜこのツイートがコピペされているのか全く意味不明である。鳥居氏は米国のワシントン大学所属だがセントルイスではなくシアトルにあるほう(University of Washington, Seattle, WA 98195)だ。こっちにも医学部はあるが、鳥居氏は生物学(Department of Biology)だ。米国にはワシントン大学が7つもあり、それぞれに直接の関係はないと思うのだが。

管理人が名前だけは知っているのはセントルイスとシアトルの2つだが、単に研究上の友人がいるとか、直接指導していたわけではないけどよく知っている学生がポスドクになっているからとかいうことだけだ。

何故、貼り付けたんだろ?小保方の絵日記は記事と関係ないだろ。日本語にしたときの「ワシントン大学」しか共通項はない。英語では共通項にならない。ジャーナリストなんだからな。一次資料を調べて物を書けよな。

上田のページのコピーだ。[wpdm_file id=8]

擁護派の皆さん。そろそろこの木星こと上田氏とは縁を切ったほうが小保方擁護の目的に沿うのでは?

[ 追記 ] 2016.8.20 全く意味不明である
このブログを読んだ狸さんが解説してくれている。その通りなのだが、「ワシントン大学ていっぱいあるよ」と示すだけで、直裁的にえげつなく書くことはせず、あえて意味不明と書いたわけだ。すぐ意味はわかると思ったからだ。狸さんの解説がえげつないというわけではないよ。狸さんのような表現はこのブログではしないということだけだ。

さらに[ 追記 ] 2016.8.20
どうやら擁護派の白鳥清水とかいう輩が「ワシントン大学」と単純に訳すと複数の大学の区別がつかなくなっちゃうということを知らずに木星こと上田にSTAP論文が引用されていると御注進したことが発端のようだ。上田がワシントン大学をキーワードにして小保方批判の鳥居氏を、狸さんの解説にあるような意図で、磔にしたらしい。指摘されて上田はちょっぴり変更したが、そもそも鳥居氏のツィートをコピペする意味はないから、削除すればいいのに掲載したままだ。だからなんだかわからん記事になってしまったままだ。また白鳥とは木星のブログでは制限というハンドルでコメントしているらしい。上田が無知なのだから正しく情報を伝えるべきなのだが、白鳥の方も英文論文は自動翻訳に頼るくらいだから情報を正しく伝えることができないのだろう。ま、擁護派の連中にはこんな程度のが多いんだよね。

撤回された論文の引用については議論がある。一研究者・教育者のブログで遠藤氏の論文について議論されていたけど、撤回された論文の内容をpositiveな意味で引用するのは間違いだろう。撤回されたのだから、どのデータが正しいかわからないわけで、また立てた仮説も検証できたわけではないから意味がない・妄想だからだ。今回の問題となった論文が撤回されたNature論文を引用した部分を見ると「Stress based in vitro OCT-4 expression has been reported previously for stem cells14,21」で、21が撤回されたNature論文だ。体細胞を酢に晒すとOct-4が発現するという結果は、撤回されていて本当かどうかわからないから引用するに相応しくない。この論文のテーマが酸性環境で腫瘍の周囲の繊維芽細胞にOct-4が発現したということなので引用したいだろうけど前例としてふさわしい論文ではない。Received:

台風第7号 (チャンスー)

台風第7号 (チャンスー)が関東地方に近づきつつあり

20160816typhoon

どうやら南のほうが雨で

20160816typhoonrain

我が家のあたりは雨は降っておらず、夕日があたっていて、ベランダから南東の千葉の方を見ると太陽が西に沈みつつあるのできれいな虹が東に出た。

20160816rainbow

概念の確立

一研究者・教育者の意見というSTAP事件について言及しているブログの1つがあるのはご存知だろう。
2016年04月02日に「ライターの粥川準二氏は若山教授の論文をその出版前に批判していた」という記事を書いて、そのあと2件の記事を書いたが、STAPとは関係のない記事だったためコメントは増えず、8月初旬までに4月2日の記事にコメントが5千件を超えることになってしまっていた。
2016年08月09日に「帰納と概念」というSTAPに関連する記事を書いた。
どうやらこのブログ主は粥川準二氏のことがお嫌いなようで、4月2日の記事のタイトルはあたかも粥川氏がのぞき見して記事を書いたかのような、批判的なものだが本文の内容とは一致していない。木星の付けるタイトルのようだ。8月9日の記事も「粥川氏が一生懸命その違いを述べれば述べるほど、「概念」を理解できていない」と批判している。ここでいう概念とは笹井氏が立てた撤回された Naure Article のdiscussion 冒頭の“This study has revealed that somatic cells latently possess a surprising plasticity. This dynamic plasticity—the ability to become pluripotent cells—emerges when cells are transiently exposed to strong stimuli that they would not normally experience in their living environments.”のことである。
笹井氏は、当時、小保方の実験結果ーさまざまな強い刺激を与えると体細胞が初期化するーを信じてこのdiscussionを書いたわけだ。実験結果が正しければ、だれでもこのような考えを披露するだろう。しかし、今や、実験結果に信頼性は全く無く、論文は撤回された状況で、撤回論文の概念を理解していないと批判するのはどういうことだ?そんなありもしない概念を理解していないという批判はお門違いだ。

概念を確立させるためには、事実を示す必要があるわけで、「STAP現象でないと説明できないことがある」というこの「こと」を示さないと概念にならない。撤回された論文に概念なんかないのだ。ブログ主自身が妄想と書いているように、STAPはまだ妄想なんだよな。

2つのSTAP現象と関係があるかもという米国のVojnits等、およびドイツのKim等の結果をよく精査し再現性を調べないといけない、なんて形式的なコメントをしても意味がないだろうが。勿論、科学なんだから完全な否定はできないわけで、可能性を言い出したらきりがない。一流の研究者なんだろうから、STAP現象を明確に、現在までの証拠ではと仮定をつけてもいいけど、否定すべき立場にあるんだろうが。再現したければご自分の研究室で調べればいいじゃん。できるような研究室なんでしょ?小保方がネットやマスコミでいじめられたと思うこととは別問題だろ?

pre夏休み

今日はこっちの大学で仕事なんだけど午後からだ。どうやらイチローが先発なので3000安打ができそうで、オリンピックも朝早くから柔道などやってるし、サッカーもある。外は暑いし。日曜日の昨日はオープンキャンパスなので働いていたしね。

イチローが3000本安打を達成した。柔道は男女とも今日の階級では銅だった。サッカーはこれからだけど、負けたらおしまいだな。先日はぼこぼこの殴り合いに負けちゃったんだから今度は1−0位の失点なしで勝ってほしいところだけどどうなるか。コロンビアが相手か。もともと南米系のサッカーに日本は弱いからだめかもね。個々の能力が高い相手には組織で立ち向かう日本は苦しいんだよね。サッカーは3−2位のスコアが一番おもしろいね。

昔むかしのその昔、ペレが日本で親善試合に来た時、国立に見に行ったのさ。当時の日本のレベルは勿論、相手になんかしてもらえない位の低さだったんだよね。だからブラジルは遊び半分さ。ペレにへばり付いたのは「蛸のすっぽんの山口」というアダ名−つまり密着して相手に仕事をさせないというアダ名−のディフェンスだったんだけど、来たパスをペレはすっぽんの山口を背中に背負って見事にシュートを決めたんだよね。当時に比べれば、オリンピックとはいえ、ブラジルやスペインにフロックで勝つことがあるんだから、成長したもんさ。

[ 追記 ] 11時55分
あーもう少しで3−2のゲームになるところだったのに。オウンゴールかよ。

蛸じゃなくてすっぽんだったので書き換えました。

夏休みーサーバ更新

あっちの大学は10日から、こっちの大学は15日から夏休みになります。あっちの大学は夏休み中登校してはならぬということで、こっちの大学は研究を止めちゃって指導する学生がいるわけじゃないのでこっちにも行くことがなという暇がある予定です。

そこで、このサーバ機の更新を10日から17日の間で実施します。ファイルをコピーするとき、メールを受け取っちゃうと面倒なことになるのでコピー中サーバを止めます。それがいつになるか未定で上記期間中のいつかです。

このブログを見に来ている方が少なからずいるようなので、ブログが見えない場合が出てきますので予めご了解ください。

はっきり予定を申し上げることができずすんません。プライベートな細々と運営しているサーバなもんでメール、ファイルサーバ等の利用者は身内、友人にしかいなく、不特定多数のかたの利用はWebページだけという現状ですのでご不便はご容赦ください。

定義を明示しろ

申請された書類を審査する委員会の委員をやっている。研究の審査なので、通すことが前提なんだけど、通すためには改訂を要求し、その通り改訂されたら承認だよということになっている。どこでもおなじだろうけど。

申請書類に調査対象者は障害者であるとあった。障害者になにかをやってもらってその後アンケートを取るというわけだ。

やってもらうことが、障害の程度によって過度の負荷になることもありうるし、そもそもある障害を持つ人には不可能になるかもしれないので、対象障害者の範囲(この研究での定義)を明示しないとだめだと突っ返した。そしたら何故か障害者の定義は決めないとの答えが返って来た。だから申請書の該当部分の変更はなされていないのだ。管理人個人の意見ではなく委員会としての意見なので、再提出された申請を承認するわけにいかない。

そこで、身障者だってさまざまなレベルがあるでしょ?小指1本切断したような日常生活にほとんど不自由がなく支援もほとんど必要としない方から、意思の疎通を特定の手段でせざるを得ない視覚障害、聴覚障害、あるいは知的障害者など様々で、これらの人々に同一作業を要求しそのあとアンケートをとっても解析できないでしょ?と丁寧に伝えたというか教育だなこりゃ。

そしたら、再再提出された申請書には、別紙でコメントに対する返事として、「ご指摘ありがとうございます。四肢に障害のある方とすることにしました」とあったのに、申請書は変更されていないのだ。なに考えているんだろ?どうしたって、リジェクトになるよな。

論文の査読でもクレームが付くのが普通だ。あるレフリーがクレームを付けてきたのだが、そのクレームは、言いがかりで正しくないと根拠を添えて、当然、反論するわけだ。経験上そんなクレームがくるわけがない(他の研究者と同じ証明方法だからね)と思っているから、そのクレームを回避するような実験にしていないからね。最終的にはこの議論はChief Editor が判断するわけだ。だから上の例とちょっと違う。ま、Chief Editorがこっちの意見を認めてくれることはめったにないよね。よく知っていると別だけどね。だからといってレフリーの言う条件を満足することはもう何十例というデータをとった論文なんだからできないわけだ。投稿先を変えるしかないんだよね。論文はレフリーによってこんな論文通すものかというのがあるけど、上の審査はなんとか通してあげるよ、でももう少し、それなりの研究結果になるようにしたらどう?なんだよね。