お嬢さんの博士論文のテラトーマ

アノ姐さんからコメントをいただいて、どう思う?と聞かれたので…コメント欄に返そうと思ったのですが、長くなっちゃったので。

おかしなところがあったらコメントくださいな。

テラトーマですが、11jigenさんのページ(http://stapcells.blogspot.jp/)にある博士論文のテラトーマの図(Fig.14)の legend は「Figure 14 Teratoma like mass from bone marow spheres …」となっていますので、「あの日」の55ページの「組織工学の技術をつかってテラトーマに似た組織を作ることができた」と記述は一致しています。博士論文本文にテラトーマができたという記述があるかどうかはわかりません(後述のように本文に記載がないのかもしれません)。早稲田大学の博士論文の調査(下記)ではテラトーマと記載されていてテラトーマ様組織(細胞塊)とテラトーマの区別はできていません。

この博論の図14をNature Article 論文 Nature 505, 641–647, 2014)のFig.2eの免疫染色の下段3枚に流用したわけで、Nature のこの図の legend では「Teratoma formation assay of day 7 clusters of Oct4-GFP+ cells.」とあり、こちらは骨髄と脾臓という由来の違いの他にも「like 様」がないという大嘘つきだったわけです。

さて、「あの日」によると、Vacanti 研究室では「テラトーマに似た組織」しかできず、PNASに投稿した論文はrejectされたわけですね。キメラを作れと言われ、2010年7月に当時理研の若山氏とキメラの相談のため面会したわけです。この日から同年12月の博士論文を作成するまでの間、さらにキメラができる2011年11月(CDB 自己点検の検証について http://www3.riken.jp/stap/j/c13document14.pdf)までテラトーマの実験を行ったとの記述はどこにもないようです。この間はキメラ作成に集中していたと思われます。博士論文の提出は2011年2月です。

次にテラトーマについて話題になっているのは、STAP細胞を使った実験で、博士号取得後の理研で行ったものですね。2011年12月27日に移植、2012年1月24日に取り出した実験です。例の実験ノートの漫画のやつです。そして2012年2月末ころ免疫染色をおこなった(画像Bの?)そして6月に写真撮影した(画像B)というのがあります。

理研調査委員会がテラトーマはES細胞だったと判定したのは、この2011年12月以降に、理研で作成した標本ですね。

「あの日」の62ページには、若山氏に面会に行く前の大和氏の発言として「こちらにはES細胞とかそういう研究分野の専門家はいないし、みたこともない…」とあるので、早稲田、東京女子医科大学、Vacanti研究室にはES細胞はなかったことになります。つまり博論のテラトーマ(様細胞塊)はES細胞ではないことになります。[ 追記 2016.5.30 ]下記コメントにありますようにES細胞だった可能性があります。TE論文に本当にES細胞を使ったとしたら大和氏の発言がデタラメか、お嬢さんが大和氏の発言を創作したことになります。

早稲田大学の調査書(大学院先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会 平成 26 年 7 月 17 日 http://www.waseda.jp/jp/news14/data/140717_committee_report.pdf)でのテラトーマについては、22ページに

本件博士論文本文には、この画像に対応する記載は存在せず、また問題箇所⑪に記載された説明文によっても、さらにその他の本件博士論文に記載された本文、図等によってさえも、問題箇所⑪(Fig. 14 の上段の 3 枚の写真)の意味を理解することができない。よって、意味不明な記載といえる。

のほかには提出論文とスライド発表の図との差異等についての記載はあるものの、テラトーマ実験がどのようになされたかの議論はないですね。実験ノートはVacanti研究室にあるので提出できないという主張がなされたわけで、どのような実験でこの図が得られたのかを裏付けるものは示されていなようです。

さて、以上のことを考えると、博士論文のテラトーマ(様細胞塊)はなんだったんでしょ?
(1)スフェア細胞を移植した結果だ。
(2)培養筋細胞の写真とかをどっかのページからコピペしてきたのと同様に盗作だ。
(3)「あの日」によると、培養皿では、一つの培養皿に混在しているわけではないが、培養皿によって3つの胚葉のどれか由来の細胞に分化した(?すでに各組織の幹細胞に分化した細胞が混在して増殖したのかも)ようなので、この培養細胞の免疫染色の図を流用した。凍結切片の免疫染色だと組織構造がはっきりしないからね。HE染色は、違う部分をパラフィン切片でつくるから組織の形態が違ってもわからないし。
(1)だったらいいんですけどね。なんせ、信用されてないし、これを裏付けるデータは、ハーバードが公開しないからとかいって示してないからね。

若山氏にキメラをお願いするときに、印刷した博士論文を提示したわけではないでしょ。なんせ大学に提出する2部しか製本しないで、自分自身も持っていないという状況ですからね。若山氏への説明はお得意のパワポのプレゼンだったんでしょうね。どうやらパワポの使い方は素晴らしいようですから。
テラトーマができたと言われたら、やってもいいかなと思うでしょうね。

お嬢さんの頭のなかで「テラトーマ様(つまりテラトーマとは判定できない物)」がだんだん「テラトーマ」になったのでは?

テラトーマができるのは真実なので、この真実に合うデータがあるべきで、だからデータがあったのでは?

Light Box 系のプラグインが動かない

ブログ記事の写真をクリックすると拡大して表示することができるプラグインがある。いわゆるLight Box 系のやつでこれはjqueryというjavaとコンフリクトするらしい。jqueryを$に置き換えて動作するのだが、ほかの、例えばテーマとかプラグインも同じ$を変数として使うからのようだ。

chrome-extension://fmcdfigcdfkdghdklblbbpacikcchbbh/jquery-2.1.0.min.js:2 Uncaught TypeError: Cannot read property ‘slice’ of null

と、すべてのプラグインを止めても、このブログを表示するとエラーになる。エラーにqueryという言葉があるのだからこいつのせいなんだろ。まだ良くわかっていない。

というわけで、テーマをかえちゃったりしているのです。すみません。

Webページ作成.app(サムネイル付きの写真をアップする)

スポーツフェスティバルとかがあって(管理者は参加しなかったけど)そのとき撮影したスナップ写真を学生に配布したいがどうしたらいい?と相談があった。いまどきのコンパクトカメラは解像度がよくてファイルが大きい。それが何枚もあると、配布するのが大変だ。
専用サイトがあるのはわかっているけど、学生に実習資料とかを配布するサイトがあるので、ここにアップして学生が勝手に落とせばいいということになった。

しかし、写真なので、サムネイルで表示し、選択してフルサイズの絵がでてくる・ダウンロードできるとするのがのぞましい。数十枚あるとこれをつくるのは結構たいへんだ。どっかにフリーのソフトがあるに違いない、というわけで探したら、なんとMacでは最初からWeb掲載用のページができるソフトがあった。

20160525webpageapp

アプリケーションにあるのではなく、/システム/ライブラリ/Image Capture/Automatic Tasks/Webページ作成.app というのが隠されていたのだ。

このアプリに、画像が詰まったフォルダをドラッグ&ドロップすると出来あがる。フォルダの名前が日本語になっていたりして、アップロードしたときにふさわしいフォルダ名にならない。フォルダ名(directory名)をアルファベット名に変更して、最初のページ(index.htmlができる)のdirectory名を置換すれば一発でできる。

サムネールの絵が並んだページ(index.html)と、フルサイズの写真が掲載されるページが自動的にできるから、これらをアップロードしたらおしまい。凝ったサイトをつくるわけではないので便利だ。

1年生の実習レポート

1年生に生理学実習のレポートを書かせるようになったわけだ。最初は統計計算の演習のようなものだったのだが、いよいよ、機器を使って測定し、レポートを書かせるような実習になってきた。

なにせ、高校時代はレポートを書いたことがないわけで、目的ー方法ー結果ー考察ー引用文献とセットになったレポートをいきなり書くのは無理である。最初のうちは、表とかグラフには単位があること、軸の説明があること、表、グラフにはタイトルがあることなどができていればいいことになる。1年かかって、考察までものにできればいいという方針なのだ。

しかし、中年Hに任せているコースでは、中年Hはそれでは満足できず、例えば引用文献(文献といっても教科書だが)がないと30点減点するとか学生に宣言するのだ。

学生は、びびっちゃって、先生の言うとおりのフォーマットでないといけないわけで、戦々恐々なのだ。結果とか考察が十分まだ書けないのに文献引用がなくて30点も減点されちゃうと、最終的に20点とかの評価になっちゃう。一生懸命努力した結果が20点だったら学生はやる気をなくす。0点の時もある。

だから、最終成績が60点を超えない学生がごろごろ出てきちゃうわけで、それでは、まずいので最終的に下駄をはかせることになる。そんな方法はやめろというのだが、変わらない。

こっちは、最初のうちは、いくつか不備があって、指摘はするけど、そんなに減点にはしない。満点になるようなレポートを見つけてこれを基準に点数をつけるのだ。だから、毎回満点のレポートが数通できるが、本当の意味での満点ではない。年度最後になって本当の満点レポートがでてくるようになればいいのだ。

考察に、気の利いたことが書いてあったら、かりに誤りであっても、考えて書いてあったら、加点するのだ。100点を超えちゃってもいい。通年で平均したら100点を超えることはないからな。ほめてあげないとね。

またphpが動いていない

OSXサーバで、また、php で構成したページ(ownCloudとかWebメールのroundcubeなど)が動いていない。CGI は問題ない。OSをアップデートしたからだ。

/Library/Server/Web/Config/apache2 の

httpd_server_app.conf の110行目の

LoadModule php5_module modules/libphp5.so

がコメントアウトされている(#が頭に付いている)からだ。この# を削除すればいい。apache が php モジュールを読み込んでないからだ。削除して

$ /usr/sbin/apachectl restart でapachを再起動しておしまい。

もう何回目かなこのトラブルは。どうやって直したか、覚えていないんだよね。

ちゃんと記録してあってよかったね。毎回このメモを見るんだよな。なさけない。

WinのHDがこけた

HDがコケたのでそのリカバリーを朝からやっているんだけど、終わらない。外付けHDに回復させ、一時的に使う古いデスクトップでファイルを読んで作業したいのだ。処理する必要のあるマークシートの束が2部たまっているのだ。

コケたPCはHDを取り換えてリカバリーDVDで新しく構築できるはずなのに、何回か電源を入れたり切ったりしてたらモニターに何も出てこなくなっちゃった。なので新規のWin機を発注したから、これが来るまでだから、ジャンクPCを使って外付けHDに回復させておいて、新規のPCへはあとでコピーするつもりなのだ。

同じことをすでに何回かやっているので、マイドキュメントにはprevious win とかいうフォルダが入れ子のになって存在する。ダブっているファイルがいくつもあるのだけど、いつもHDがコケたときは、何か仕事があるわけで、整理していないんだよね。HDが安いからね。2Tで1万円を切る。初めて研究費で購入したMacに外付けHD20MBを用意したときHDは20万円だった。1MB /1万円だったんだよ。信じられる?

しょうがない、別のノートにスキャナとマークシートリーダーのアプリをインストールして実施するしかない。こっちのインストールも、アップデートなんかがあってすぐに終了してくれない。

別のノートにインストールして起動して終わった…  30分もあればマークシートをスキャンしてエクセルで採点できるんだよね。

Typical results

あらま、小保方氏のSTAP HOPE PAGETypical Resultの図

20160519typicalresult

STAP cell cluster derived from Oct4-GFP mice Bright field (left), Oct4-GFP (middle), Autofluorescence (right) These photos were taken during the STAP verification experiment in Riken CDB

と説明では、理研の検証実験の結果と表示されているんだけど、Facebook「STAP細胞を語る会 小保方さん擁護派も批判派も越智武義氏(20165月19日 15:18の投稿)によると、

理研より得られた回答は、
① Typical Resultで示された写真3枚は、理研に存在しない。
② 類似のものも(理研が)調べた限り、見当たらない。

とのことだ。

そうだろうな。理研の検証実験の結果だったら、理研の許可無しに公開することはできないだろう。ハーバードの実験結果を調査委員会に提出しなかったのはハーバードの許可がないからという主張だったのだから、理研の結果を許可なしに公開するのはおかしいことになる。しかし理研の所有物ではなく「小保方氏の創作?」だから公開してもいいわけだ。

この真中の緑のやつ、Photoshopで作ってみるかな。

20160519typicalresultfakeanalysis-1

どうだろ?ちと大きいか?新規レイヤーにして、緑を選び、左の明視野の細胞の塊の上で6ptのブラシでぐるぐると描いたあとぼかしを入れ、真ん中の写真に移動して、画像を統合にしたらおしまいだ。

あの電気泳動のレーンを切り取り引き伸ばして貼り付けたことから判断すると、もし小保方氏が捏造したのだったらこんな程度の創作しかできないだろという想定だ。捏造だと言っているわけじゃないよ。こいつを解析してみる。まずは、STAP事件でちと有名になった画像解析ソフトLPixel / LP-exam Ver.1.03だ。全部は上の図を使ってだれでも解析でるだろ。Schrödingerの狸さんもやっているのよ。

20160519typicalresultfakeanalysis-2

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小保方氏の緑のボールと、管理者が手抜きで作成した緑のボールに差があったりなかったりだな。創作ボールの真ん中がちと黒いな。

次に、捏造でないと主張している 白鳥は鳥にあらず というブログを公開している方の方法、「Photoshopで、彩度を最低にして、フィルターで「表現手法>輪郭抽出」を実行する」と

20160519typicalresultfakeanalysis-5

と小保方氏の緑の玉と、管理者が手抜きで作成した緑の玉に、これまた差が見られない。

単純に中央の写真の輪郭抽出を行い、拡大して画面のハードコピーを取ると

20160519typicalresultfakeanalysis-6

どこがちがうだろ?ちがいはきっと、ぼかしの程度に依存するようだ。もっと手抜きしてぼかしをかけるのを少なくしたらもっと似たのになるのではないかな。

手作りだと断定しているわけではないですよ。同じようなのが作れるよと言っているだけですね。誤解しないでちょうだい。

なんでこんな暇なことやっているかというと、一昨日、PCのHDDがコケたのだ。でバックアップからデータの回復を試みているのだ。なぜか、去年の11月以降の変更が反映されていない。コケたPCより古いWindows機でともかく仕事をしないといけないので回復を試みているのだが、昨日は授業や会議があったし…時間がとれない。回復動作を開始させておいてうっちゃっておけばいいのだが、必ず途中で、このファイルは「なんちゃら」なのでできないとか言ってきて進まないので、近くにいて実施する必要がある。夜動作させて朝みても途中で止まっていて進まないのだ。だから、暇つぶしにMacの方でこんなことをやっているのだ。Macが仕事のメインマシンなんだから「Macで仕事しろと」いわないでね。Winのマシンも、事務書類がWinでないとだめなんでWin が動かないとまずいのだ。また、普通紙マークシートで学生の毎週の小テストとかアンケートを実施しているのだ。スキャナの方はWin/Mac どっちでもいいのだがマークを読み取るアプリにMacで対応しているのがなさそうなのでWinも使わないといけないのだ。

だからWindows回復が優先なのだ。ジャンクのPCなんで、とりあえずの仕事ができるようにして、バックアップファイルを外付けのHDに復活させておいて、新しいWin 機がくるまで我慢なのだ。またPCを購入しないといけない。とほほ。コケたのは5年以上経過した化石だから買い替えの良い口実なのだ。

というわけで、来週からはいやでもWin10、Office2016 なのだ。いやなんだよね、ジジイだから新しいのについていくのが辛いんだよね。

平衡状態

科学誌印刷業者さんから、浸透圧実習での平衡状態についてのコメントをいただいた。平衡状態という概念を学生がどこまで理解しているかわからないわけです。

そこで、ちとひらめいたデモ実験は;

用意するもの:2 Lペットボトル2本、網、発泡スチロールボール(網の目を通る大きさ、網の目を通らない大きさの2種類、それぞれ色が付いているといいのだが、白しかなければ色を付ける。水溶性アクリルスプレーがいいのでは?)

ペットボトルの底を切り取り、網をはさむようにしてくっつける。中に入れるボールを取り出したりするので、網はフレームをつけてとりはずせるように工夫する必要があるだろう。

20160514osmoticpressure-1

大きさが同じ色の異なる小さいボールを、それぞれうボトルのほうに入れ、激しく振る。色の違うボールが混ざるが、高さはかわらないだろう。出入りがあるが全体としては変わらないという平衡状態が理解できるか?

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さらに、片側に網目を通らない大きなボールと一方の色の小さなボール、反対側には異なった色の小さなボールを入れ、高さを等しくしておく。これを激しく振ると大きなボールのある方の高さが増える。色の異なる小さいボールは混在するだろう。浸透圧が理解できるか?

20160514osmoticpressure-3

机上だけのアイデアだけど、うまくいくかな?浸透圧のシミレーションとして正しいのかしらん?

[ 追記 ] 2016.5.15

上の浸透圧のシミレーション、高さを揃えて、左側に大きなボールのみ右側に小さいボールのみを入れ振ると、小さいボールが左側に一方的に移動し、高さに違いがでてくるだろう。ボールの大小の比が極端に異なり、小さいボールが小さすぎると、はっきりとした高さの違いがでてこないだろう。

追記はここまで。

大小大きさの異なる発泡スチロールのボールは東急ハンズとかホームセンターで売っているはず。色違いはあるかどうかわからない。水性アクリルスプレーだったら発泡スチロールは溶けないだろう。単なる水性塗料だとうまく色がつかないだろう。発泡スチロールのボールは糸でぶら下げて薄くペイントする。塗料が変な形でくっついて球形が保たれないとだめだろう。

うまくボールを選別してくれるような網目の大きさのネット(網)があるだろうか?網をペットボトルの底に接着剤等で固定するわけに行かない。ボールを出し入れすることになるから、篩のような枠があって、うまくペットボトルがはまり込むようにする必要があるだろう。ペットボトルの口は使えないだろう。

[ 追記2 ]

http://www.geocities.jp/kajitadani/newpage39.htm では大小の発泡スチロールボールではなく、大きいほうは小さいのを幾つか接着しているな。アミを通す・通らないというのは同じ発想だ。

浸透圧説明アイテム♪・・・失敗 2010-04-27  でも同じ発想のようだけど、在米ポスドクさんの指摘のように、静電気で失敗したようだ。 うーん。やってみないとわからないもんだな。

条件付き承認

ある委員会のメンバーとして申請された書類の審査を行っている。3,4年前の審査は内容がひどくて大変だったが、最近はずっと形になってきた。かなりごりごり言って形を作ってきたからだ。

この審査は申請書の軽微な不備については、訂正され訂正内容を委員長を含む複数の委員が承認すればいいということになっている。条件付き承認というわけだ。年5回の審査委員会だから、不備で却下すると2,3ヶ月の間調査研究が実施できないことになり、実施するのが大学院修士の学生の場合、年限内に修了できなくなってしまうことになりうる。

管理者の研究分野では信じられない*1のだが、別の分野では、修士論文の研究計画は1年次修了時頃、研究科が計画を承認する必要があるらしい。その後に、この委員会の承認を受けなければならない。ということで2年次の春にこの委員会に申請して承認されないと2年次の夏休みに調査研究ができないことになる。承認されないと夏休みに実施できなので、事実上、留年だ。そんなのは、前からわかっているから、その研究分野には、間に合わなくなるから、間に合うように制度を整えよと忠告してきたのだ。昨年度は、これが現実になり、大騒ぎ。学長裁量で(最終的な承認は学長だからな)でなんとかとりなしたわけだ。

今年度は、さすがにそんなことはないと思いきや、また別のトラブルだ。申請書類に軽度の不備があるから直しなさい。書き直したら、承認しますとと突っ返したわけだ。よくあることで、通常は、指摘部分のみを書き直してて承認される。1ヶ月もかからない。ところが、指摘部分以外にも、研究課題等あちこち変更されてきた。

管理者は、そんなことがありえないとおもっていたから、指摘部分のみチェックし、改訂されていたのでOKとしたのだが(うかつだからね)、担当事務が、「タイトルや指導教員が違っているんですよね」と言ってきた。

ぎょぎょですよね。ありえないことだ。どうやら指導教員が代わり、そのため申請書を新しい指導教員が添削して書き換えたらしい。指導教員が事故で変わるとかいうのはありうることだが、今回はそうではないらしい。ちゃんと教授として職務を続けているらしい。何故指導教員が変わったのかわからない。もし指摘以外の研究タイトルなんかが変更されたのなら、次の審査委員会に再申請する必要がある。あたりまえだよね。この前の指導教員は無責任だよな。こいうおったまげることが、しばしばあるんだよね。それでも、なぁなぁで動いているんだよね。

*1 研究室で大きなテーマが決まっているから、新入りの大学院学生はその中の一部を実施するということになる。研究へ加わる学生が増減するだけなので、年度の初めの申請に新入生の名前が加わっていれば問題ない。申請はすべての研究方法・材料をカバーするように書くからね。申請書に書いた方法を使わなくてもかまわないわけで、使うかもと思ったら申請書に書くわけだ。それが普通だと思っていたのだが、分野が違うと違うようだ。指導教員の研究テーマと異なるテーマで大学院学生は論文を書くことになるらしい。だからかどうかわからないけど、修士1年の終わりまで修論のテーマが決まってないようだ。そんなので指導できるのかよと思うのだが。だから大学の紀要て必要なんだろうな。

浸透圧実習

浸透圧の実習なんて中学や高校でやったに違いないのだが、学生は全く理解していない。大学生が定量的な測定を行う実習として適当な課題のように思うが、実は、きちんと定量的に実施するためにはそれなりの装置等が必要だ。時間もかかる。というわけで2年前に安易な装置を作ったわけだ。予算もないから自作だな。作った当初は改良すべき点を挙げていたが、例によって、管理者はズボラなのでそのままだ。問題ないからな。耐久性に欠けるが、今年は3回目で、結果として壊れなかった。

20140426osmotic_pressure-1

卵殻膜を一端に取り付けたガラス管内に水、0.5 M、1.0 M 蔗糖液を入れて、水を張った容器(ステンレスのパッド)内に入れ、液面の高さの変化量を5分毎に測定させてグラフを作らせるわけだ。正確ではないが、ま、それなりに定量的なデータを取り扱うわけで、中学や高校では「水が移動したでしょ」で終わったと思うので、すこしは大学らしいかもね。モル濃度の概念を理解してもらうために、0.5 M、1.0 M 蔗糖液を作らせたいのだが悲惨なことになりそうだし、時間もないからこっちで準備する。大名実習というわけだ(こういうことをやるから、小保方のようなモル計算のできない学生ができちゃうのだ)。濃度が異なっても色は透明なので、学生は区別できなくなり、混乱しちゃう。だから食用の赤と緑の色素で色を付けることにしている。色素が混ざるので当然モル濃度は蔗糖の重さを測定して作った正確な濃度の液とは少し異るわけだが、そんなことにクレームを付ける学生がいたら、レポートは何が書いてあっても満点にしちゃうよ。

期待とか理解とかできるようになってほしいなというのは;

(1)1つのグラフに3本も線があると学生は理解できない。自分で複数の線のあるグラフを作成したら、1つのグラフに複数の線があっても理解できるようになるだろう。

(2)エクセルでは散布図からグラフを作らせることになるができるだろうか?一定時間毎の測定だから散布図でなくてもできるけどね。

(3)液面の変化速度が濃度によって異った訳だがなぜか説明できるだろうか?

(4)何故、水が移動したかは理解しているだろう。しかしいつまでも続くのだろうか?実習は30分まで、もしくはオーバーフローするまでだ。

(4)を設問として、「ガラス管の長さに制限がなく、時間にも制限がないとどうなるか?」と問うたら、昨日の実習で本日朝までに届いたレポート21通では;

ステンレスのパッドの水がなくなるまで水が移動する:6通

濃度が等しくなるまで水が移動する:8通

何言っているか理解し難い答え:4通

液面が高くなりその水圧と浸透圧が等しくなった時点で液面の変化が止まる:3通

んが!!!

実習の前に、浸透となぜ「圧」が付くのかを、半透膜を水が移動しようとする力と水面が高くなって水面が下がろうとする力=圧が同じになってバランスがとれるまで水面が高くなる、だから半透膜を横切る水の力を圧;浸透圧というのだと説明したんだけどね。理解している学生は2割にも満たないのかよ。

この程度なんだから、こんな高校のに毛が生えた程度の実習でいいんだろな。

(3)の速度の違いの説明は、課題として問うてはないけど(教科書に書いてないし、説明できないだろうから)、考察になんらかの言及があったら満点だな。

オームの法則だよね、圧=流れ(流量)x抵抗 だ。抵抗は半透膜で、面積が大きければ小さくなる。今回の場合は膜の面積は一定ではないけど、だいたい同じとすれば圧(浸透圧と静水圧の差)が高い方、モル濃度の高い方が流れ(流量)が大きくなるわけだ。時間がたつと浸透圧=静水圧だから圧がゼロ、流量がゼロだ。液面の高さが変わらないというわけだ。

アクアパッツァ

5月の連休は、ちと遊びではないけれど用事があって、たいしたことではないのだけど、ジジイだからルーチンでないと疲れるのだ。ということとは関係なく、美味しいものだけは食べたいという意地汚さは年齢と関係がないのだ。

20180507aquapazza

ま、煮魚イタリア風というわけですな。おいちかった。

グルテン5%蕎麦

100%蕎麦粉の蕎麦はどうしてもブチ切れる。小麦粉を混ぜるのはつなぐためだ。つなぐのは小麦粉に含まれるグルテンというタンパクなのだ。だからつなぐためにはグルテンを加えればいいのだ。小麦粉より確実だろ。グルテン粉が市販されているからな。というわけでグルテン粉を10%から8%と減らしていき、今回は5%にしてみた。ヌードルメーカで作るのだ。問題ない。冷蔵して翌日もぶちぎれない。

蕎麦粉 237 g、グルテン粉 13 g、水 88 mL (加水率35%)、1.6 mm ノズル。こね時間5分の標準。

20160506soba

切れてないでしょ。下の茶色の塊はエビと三つ葉のかき揚げですね。

ヌードルメーカを使っての記録はこっち。

スマホ買い替え

アンドロイドを使っていたのだが、突然、毎分の時刻をわめきだしたり、機内設定になったり、WiFi経由しか使えなくなったり、ともかく設定が勝手に変更されたりするようになってしまった。パソコンの場合、クライアントがジジイだとそのジジイは勝手に変わったと主張することがしばしばある。管理者もジジイだから、自分で誤って設定したのでは?と指摘されても反論できない。

どっちにしろ、アプリの起動が遅くなってきたので、もう交換しかない。何故、新しいアプリを入れたりしていないのに、起動が遅くなるのかわからん。電池はずして、リセットして、再起動したりするのだが、変わらない、だめだ。

最初に、ガラケーを購入したのが、2008年7月。不幸があって親戚はみな携帯を持っているのに管理者が持っていないから連絡がとれないと非難轟々だったのだ。次にスマホであるアンドロイド、エクスペリアに変更したのが、2012年12月。このときも周囲からスマホにしろとの圧力があったからだ。で今回は、圧力があったわけではないのだが、上述のように不具合があるのでiPhone6sにした。2016年5月だから4年ごとに交換だ。

世の中、「スマホは何年で買い替え?」とかで検索すると2年が普通らしいことがわかる。これは、本体の分割払いとかの契約が2年で、その前に機種変更とか電話会社を変更すると、割引がなくなってペナルティがごとく支払いが発生するからだろう。パソコンの減価償却は4年だから、4年すぎたらゴミになるのと同じに、スマホもパソコンと同じような機器だから4年でゴミなんだな。国税庁のページにスマホの減価償却期間は書いてなかった。

パソコンもスマホも交換すると、進化・変化?しているので頭の中の使い方がフォローできないのでつらい。ジジイだからな。スマホでは入力するのが辛くて、スマホからメールを打ったことがない。しょうがなくLINEを使わされているのだが、入力するのがいやで、LINEで連絡が来ると電話に変えたり、パソコンからメールしたりしているよ。

しかし、10万円だぜ。

20160507docomo

身に付ける物品で10万円を超える物品はこれまでなかった。耳にピアス用の穴もないしね。せいぜい腕時計で1万円だな。500円のオメガをベトナムで仕入れたこともあった。それに比べると高いね〜。

ほぼ、毎日夜は充電器に繋がないといけないわけで、管理者のように別宅があると別途充電器も必要だ。(別宅に住む異性を求めているのだが、いまだ得られていない。)コネクタが違うから充電器のUSBは同じでもケーブルが異なる。実質0円とかいう契約でなく一括購入にしたから10万円以上財布から飛んでいってしまったのだ。家計に占める情報・通信の経費て、すごいんだよな。エンゲル係数、エンジエル係数ならぬ家計に占める通信経費は最近の日本では4%程度らしい。それに今年は10万円が加算されちゃったわけで、つらいね。

インターネットが無料だなんていう嘘が言われていたネットの黎明期がなつかしいですな。