いまごろになって論文撤回

Haruko Obokata, Masayuki Yamato, Satoshi Tsuneda & Teruo Okano,  Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice, Nature Protocols 6, 1053–1059 (2011) が25 February 2016に撤回された。5年後だ。なんでいまさら?

Figure 5a の4番目のグラフと Figure 5b の最初のグラフが同じ、エラーバーが同じであるということが指摘され、 大和、常田、岡野は生データを示すことができず、データの信頼性がなく再現性もないからである。小保方に連絡したが返事がない とのことだ。この騒ぎがあって、遡って誰かが調べ、問題にしたんだろうな。

東京女子医大で行った実験で、常田は小保方の指導教員だから、岡野は大和の上司だから名前があるだけで、大和の指導下で小保方がデータを取得するという体制だよね。このときから必要に応じてグラフを適当に作っちゃうという行為・指導が行われていたわけだ。

STAP論文のデータの捏造は若山氏が教唆したからだという説は、怪しくなった。若山氏に会う前から捏造していたんだからな。

国試対策メルマガ

医療系の大学で、国家資格がないと商売ができない学生を育てているわけで、国家試験対策が重要な学部の課題なのだ。今週末がその国試なのだ。

国試対策のWebページ・ブログなどは有料・無料いくらでもあるだろ。あっちに赴任してすぐには、国試対策ページを作成して… と思ったわけだが、すぐに気がついた。学生がそのようなページに自主的にアクセスしてこないに決まっている。特に、tail-end の学生は、だ。ま、tail-end を持ちあげるのは、どんな方法を使っても非常に難しいわけだが、tail-endのちょっと体幹側の学生さんが、これ以上落下しないようにすることにはなるかなと、始めたのが、毎週、国試過去問を、正解と解説とともに学生にメーリングリストで送り込むことだ。毎週発行のメルマガなのだ。同じカテゴリーの5問で構成しているメールで、本年度は先日終了したが35週実施した。

100%の学生はスマホメールをみているし、スマホで通学中読めばいいだろというわけだ。

過去問は、最初の2年間はちとつらかったけど、データベース化したから、いまでは新しいのを付け加えるだけになったので楽になっている。

最近5年、10年の過去問とその正解・解説本というのがあるけど。解説部分が貧弱で、誤りがあったりする。国試の作問者は、例えば、代謝と基礎代謝の概念がわかってないような問題を作ったりしている。解説本にはそんな不備が書いてないから、メルマガでは、厚労省が不適切問題としていないけど、不適切問題だと指摘したりしている。解説本と同じだったら意味ないからね。砕けた表現とか、たとえを混ぜたり、オリジナル問題だったりしているのだ。

つまり、大学の、本来業務ではないボランティア行動なのだ。大学がどのように評価しているなんか知らない。存在すら知らないだろ。このメルマガが学生にとって有効だったのか、学生からの評価を、まだ国試が終わってないけど、アンケートページを作ったので回答してちょうだいとメールしたのだ。2日以内に返事があったのが送付先300名強いる中で60名。20%かよ。ま、このメルマガを有効に使ったのはこんなもんだろ。この20%にtail-endの学生はほとんどいないんだろうな。この20%は、このメルマガがなくても国試に合格できる学生なんだよな、きっと。

アンケートに答えてちょうだいと、出会った4年生に口頭でいったら、「答えたら何くれる?」だって。成績に全く関係ないと、こういう態度だからな。昨年度は、アンケートに答えた中から3名に千円の図書券を抽選であげるといったのに、取りにきたのは1名だけ。だから今年度は図書券あげないことにした。餌にならないからな。そもそも、手元にある図書券は、なんかのアンケートに答えてもらったものだけど、このアンケートに答えたら必ずくれるというので、アンケートに答えてもらったわけで、学生の低い解答率に管理者が文句を言う筋合いはない。

モンスター

どうやら、いく先々で、そのボスを食いつぶしていくモンスターだったのだ。

早稲田大学の常田教授は(「あの日」の著者が来なかったら、その指導方法がいいかげんのままかもしれないが問題にもならず)ペナルティを受けたし、東京女子医大の大和教授は、あの騒ぎの時、病気になって(これは「あの日」の著者の責任ではないけれど)、その後回復したらしくなんとか研究所の所長に昇進したようだが、「博多なう」の一言以後、一切発言はない・できない。その後渡米しバーバードの病院の麻酔科のVacanti教授は;

Dana Goodyear The Stress Test Rivalries, intrigue, and fraud in the world of stem-cell research The New Yorker, FEBRUARY 29, 2016. から

But, by the time the news cycle finished, Vacanti’s fears had been realized. He had vanished from Obokata’s narrative. Nature’s news site carried a recording of her talking about how she had come up with STAP. Like Archimedes, she described her eureka moment as having taken place in the bathtub, when she started to wonder if mammalian cells responded to stress by producing stem cells. “I tried everything I could think of,” she says. “Squeezing cells through a pipette, starving cells, and so on.” Martin Vacanti called his brother. “Chuck, have you listened to her description of the eureka moment?” he said. Chuck hadn’t. “She gave the same description I give about the sporelike cells,” Martin said. She was using his eureka moment.

(小保方が日本でリケジョともてはやされることになってから)次のステップに移った時、Vacantiの(無視されるのではないかという)恐れは現実になってきた。小保方は、アルキメデスが金の王冠に銀がどのくらい混入しているかという問題を風呂に浸かった時思いついた(eureka moment)かのように、哺乳類でもストレスで体細胞が幹細胞に変わりうるのではないかと、自分の考えのように言い出したのだ。Vacantiの弟のMartinは「兄貴(ChuckとはVacantiのこと)、eureka moment のこと小保方に話したのか?」と尋ねた。小保方はVacantiのeureka momentをそのまま使ったのだ。(途中略、意訳です)。

と、発想まで剽窃されちゃって(とこの記事のインタビューに答えている)、

At the end of July, Vacanti invited me to Boston. Because of the embarrassment around STAP, he had taken a sabbatical from his chairmanship, and would soon retire from his position. His lab would eventually run out of money, and then close. But his faith in the basic principles of STAP was unshakable. “I will go to my grave still being absolutely certain that it’s correct,” he said.

7月末にVacantiは私(Dana Goodyear)をボストンに招いて言った。このSTAP騒動があるので、サバティカル(休暇)をとるが、そのうち(the anesthesiology department at Brigham and Women’s Hospital)を退職する。資金がないから研究室は実質的に閉鎖になるだろう。STAP細胞は絶対的に正しいという信念を墓まで持っていくつもりだ。(意訳)

とVacanti教授は研究室ともどもつぶれてしまった。

そして、その次に行った当時理研の若山教授はご存知の通り、山梨大学に転任したけど、移動先の本来は研究所所長になるべきところが、研究所長を下された(降りた?)し、「あの日」では陰謀の主犯がごとく言われているし、笹井氏にいたっては、最悪にも自殺だよ。

つまり、師事していく先々で、師と仰ぐ人を食いつぶしているモンスターだったのだ。くわばら、くわばら。

[ 追記 ] 2016.2.28

東大の加藤研究室ではボスが強権的で捏造を教唆したとされている。小保方の場合も理研で若山氏の、「こんなグラフを作れ」という指示が捏造の教唆だ、今度の東京女子医大の大和氏の指導で作られたグラフも、指導者からの教唆に決まっている、こういうことは生命科学分野では当然のように行われているのだと主張する輩がいる

加藤研究室では複数の部下が捏造したのに対し、今の所、若山研究室や大和研究室の他の学生らに、捏造の指摘はない。指摘されているのは小保方が関係したものだけだ。

推測は勝手だが、これだけのデータで生命科学分野で捏造教唆がごく普通に、どこでも行われているというのは無理筋で、小保方に帰すのが自然ですな。

plagiarism was common

THE NEW YORKER  FEBRUARY 29, 2016 The Stress Test  Rivalries, intrigue, and fraud in the world of stem-cell research.   DANA GOODYEAR から

In her book, Obokata says that she was hurrying to finish her thesis before the deadline, and accidentally bound and submitted a draft rather than the final version. But Vacanti says that when he confronted her about the plagiarism she said that it was common at Waseda, and that a faculty member had told her that no one reads the theses anyway.

彼女の本(『あの日」)では、本人(小保方)は締め切り前に論文を完了するために大急ぎで、そして誤って製本し、最終版でなくドラフトを提出したと述べています。しかしVacantiが言うには、剽窃について彼女に問い合わせると、彼女はそれが早稲田で普通であって、ある教員は、とにかく誰も論文を読まないからと言っているという返事だった。

すごいね。自分の博論に剽窃があるという認識があったことを意味しているのだ。提出論文が草稿でも誰も読まないという認識があったのだ。

まだ2月で梅のシーズンなんだけど、今朝、自転車で通勤中、植物園の前の交差点で信号待ちしていて、植物園の敷地の道路に面したところに植えてある小さな桜の木がもうすでに五分咲なのに気がついた。

20160222cherryblossom

花のピンクの色が濃いので早く咲く河津桜なんだろうか。植物園なので木の名前がどっかに書いてあるかと思いつつ、信号が青に変わったので探さなかった。来週、またみてみるか。

結局、暖冬だったんだよね。

[ 追記] 2016.3.30

川津桜とのラベルがありました。

チャンピオン・データの流用

「博論を自分で書いた研究者が博論のチャンピオンデータを他の論文への使い回し(流用)をすることなど、ありえない」と書いたけど、同じ意見の450. Apfel(ななこ) 2016年02月19日 11:06という初々しかたもいるけど、そんなの不正の証拠になるかと言っている方もいる。

531. 愚民 2016年02月20日 09:18:自分の常識の枠内に他者を当て嵌めるのは、研究者の視点としてはちょっと残念」とか、「640. J・ワトソン 2016年02月18日 14:26:自分の経験談など語ってもなんの説得力もありません」というわけだ。

そりゃ、単なるケアレスミスで、不正の証拠ではないかもしれない。しかし、自分の経験を他に当てはめて、ありえないと言って、どこがおかしい?不正の証拠だと人を説得するわけではないよ。でも他のこともあることを考えると不正と思われてもしょがないよね。1つあるいは2つの同じ主張の論文にある複数の疑惑が単純なミスとはいえないでしょ。

こんなありえないことをしたので、おったまげているのさ。

でもね、それなりに一生懸命努力して取ったはずのデータを他に流用するということは、やった実験を理解していないといわれてもしょうがないよね。勝手に概念を作って、異なった条件の実験をコンセプトが同じだからいいのだとするわけにはいかない。様々な違う条件でもできたから、新しい概念ができるのであって。自分で勝手に作っちゃだめなのさ。

ひとの発言に対する批判は、発言した場でコメントすべきなんだけど、それぞれ違うとこなので、自分のブログに書くわけだ。

ワトソンさんの活躍しているブログは、彼らに都合の悪いコメントをするとすぐアク禁になってしまうからね。そんなところに反論なんかできないのさ。もう一つの方もアク禁の基準がいまいちわからないけどね。

再試験

試験で得点が60点未満は不合格である。平均点が60点になるようにしたら、半分の学生が不合格になってしまう。だから70点台にするような問題を作成するのだ。

平均点が80点でも70点でも60点未満の学生の数は大して変わらない。つまりどうしても、100名いたら5、6名は不都合なのがいるのだ。

で、60点未満は再試験ということになる。再試験は実施しなくてもいいのだが、最初からやらないと宣言しておかないとまずいことになる。ほとんどの科目が実施するからだ。100名の受講者で再試験が50名なんて科目がある。学生のレベルが低いから、教員の求めるレベルが高いから、教え方がわるいから、どれかわからない。最後のせいだろとモンスターペアレントに殴り込まれたらかなわないから、再試験は10名以下になるように、問題の難易度を調節する。下駄を履かせるようなことはしない。下駄の根拠がないからだ。特定の学生を通過させるために下駄の高さを決めたといわれかねない。素点で60点未満は再試験と決めたほうがいい。最低レベルを決めるというのが本来かもしれないが、そんなのは教員の側の勝手な思い込みだからな。

再試験の問題は、1年に30回講義があるから、30問の記述式問題をあらかじめ提示するのだ。1回の講義につき1問というわけだ。人数が少ないから記述式でも、採点が時間的にも公平さについても困難になることはない。この内、5問を実際の問題とする。どれにするかは教えない。2週間の勉強時間を与えるのだ。学生は広い範囲を再学習しなければいけない。結構いいアイデアでしょ。管理者だけのアイデアじゃないけどね。

で実施するのだが、もともとできがよろしくない学生なわけで、その平均点は60点そこそこになってしまう。つまり半分が不合格、来年度、もう一回履修してねということになるのだ。

再試験当日、教室に行くと、学生は30問の自分の作った答えを記述したノートを開き、覚えるのを試みるのか、覚えたのを思い出すのか、再確認なのか、わからないけど読んでいるのだ。そのノートの中身を除くと、ま、貧相だけど、それなりに半分はとれそうなことが書いてある。

実際の回答を見ると、なんと白紙があったりするのだ。なんてこった。聞いたら覚えきれなかったというのだ。生理学なんで、解剖学とちがってひたすら記憶する科目じゃないぜ。単語を筋が通るように並べれば、それなりに、かっこのついた回答になるんだぜ。

せっかくノートに正解が書いてあるのに、回答用紙にはその半分も書いてないというのもある。

こういうノートはワープロでなく手書きにすべきなんだよね。手書きにすると覚えるからね。ワープロで教科書のコピペなんてやるとおぼえられないからね。

管理者の学生時代はコピー機なんて普及していなかったから、カンニングペーパは手書きなのだ。一度、カンニングペーパを作ったことがあるけど、手で書いていたら、全部覚えちゃったので意味がなかった。それ以来カンニングペーパを作るのはやめた。別に、こそこそ見るために小さな文字で書く必要がないからね。

最近は、コピー機で縮小コピーするのだ。だから覚えられない。掃除のおばちゃんが、教室にこんなのが落ちていましたと持ってくるのは、縮小コピーで作ったカンニングペーパの束だったりするのだ。

チャンピオン・データ

チャンピオン・データという言葉がある。同じような実験を行い、多くのデータがあるとき、自分の主張を最もよく反映する生データのことである。

ゴミ、ノイズがない、電気泳動レーンがまっすぐだ、1枚のゲルシートで表したら格好がいいのだが、そのように再度電気泳動することができないから、たまたまレーンが好都合に並んでいる、コントラストが比較すべき図と同じだ、目的のバンドがくっきりでている…などなどの基準を満たす本人の思う綺麗な生データというのはなかなか採取できないことが多い。そこで、主張にぴったりあった綺麗な写真などの生データをチャンピオン・データと呼ぶのだ。正しいかどうかとは別で、本人の主張に最もよく合致したと思う綺麗な図のことだ。

管理者が学生のころ、こういう言葉はなかったし、管理者の分野では電気泳動は主たる方法ではなかった。それでも、論文や発表のスタイルは、まず写真やペンレコーダの生データを提示し、そのどこの部分をどのように測定したかを示し、複数の測定結果をまとめたグラフで提示するのが普通だ。つまり定性的と定量的な結果の表示が基本であったし、いまでもそうだ。最初に提示する生データがばっちいと同業者に信用してもらえない。だから綺麗なデータを取ることに懸命になるわけだ。

生データとして綺麗な最も反応の大きかった生データがチャンピオンデータになるわけで、typical result として提示してしまうのだ。「反応だよ!」と強調したいから当然の行為だ。しかしこれは間違いなのだ。平均的な大きさの反応を示した生データがtypicalなのであって、最も反応の大きな綺麗なデータがtypicalなのではないのだ。でもチャンピオンデータを示したいわけで、この図のlegends にtypical result と書いてしまうのだ。

捏造で問題になって撤回された論文で、筆頭著者は博士論文で使った写真を流用した。「骨髄ー機械的刺激」だったのを「脾臓ー酸刺激」の結果として論文にしてしまったのだ。なぜかというと、彼女にとって、博士論文の図はチャンピオン・データだったからだ。だから、博士を終了した後のポスドクとして仕事をしているとき、研究室内セミナー等で議論するとき、この写真をパワポに仕込んだりしていたんだろう。当然ですな。写真をこういう結果を得た事があるとか、同じような結果が得られるだろうとか、プレゼン資料として使うのになんの問題もない。チャンピオン・データなので人に見せたいしね。

博士課程で得たチャンピオンデータは、いつ、どうやって、どのマウスから得たという付帯事項はしっかり頭にあるのが当然だ。取得できて嬉しかったわけで、実験ノートなんか見ることなしに記憶されている。だから他の実験結果として提示することなどありえないのだ。30年たったら忘れちゃうけど3年では完全に覚えている。これが自分で博士論文を書いたことのある基礎医学の研究者の共通認識だろう。だから11jigen氏が2014年2月14日に博士論文の図と一致していると指摘した時、管理者がそうだったように、ほとんどの博士論文を書いたことのある人は、これでSTAPはおしまいと思ったにちがいない。案の定、ぞろぞろ疑惑がでてきた。本人は、本当の図があるとか、ネットで指摘される前に本物と入れ替えることを申請したとか、パワポのファイルが混乱してしまった、執筆サポータが変わったとき、そのままになってしまった、などぐちぐち言い訳するが、ありえないことなのだ。

本人の頭の中で、パワポで説明しているうちに、新たな実験の結果になってしまったんだろ。「あの日」によると、よそ様に指摘されて、パニックになったようですな。本人は嘘をついていたという自覚はなく、本当だと思っていたのが、よそ様の指摘で思い出したからですな。どうして大学院時代のチャンピオン・データが新しい実験のデータに変換されてしまったのかは、推定はされているけど、本人も含めだれにもわからないでしょ。本人が意図して行ったとは思いたくないけど、結果が全てなんだから、なぜ流用されたかの理由にかかわらず、捏造とされてもしょうがない。この図だけでなく、他にもあるからね。

何年か前、ある論文の査読をしたとき、対照実験の生データが、同じ著者のすでに発表されている論文の図と同一であったのを見つけたことがある。査読は自分の専門分野の論文を査読するわけで、投稿した著者のこれまでの論文は手元にあり、すでに読んでいるからわかったのだ。対照、つまりなにも処置をしていないときの結果なので、異なった処置を行った論文で共通に使っても構わないかもしれない。しかし、別の論文だし、そうは書いてないし、legendsの記載も違うので、指摘したのだ。投稿者にとって、一番綺麗な図、チャンピオン・データだったんだよね。リバイスされた論文では、別の、多分本来の対照実験結果に変わっていたからacceptとしたのだ。この著者は管理者に感謝すべきだが、当然、管理者は匿名なので感謝されていない。リバイスされた論文を再度査読したときも、感謝の言葉はなかったな。これは対照実験なので、まだいいけど、例えば、発表された論文に薬Aの結果という図があって、全く同じ図が薬Bの結果として別の論文に表示されたら大変だ。捏造といわれてもしょうがない。

大昔の話なんだけど、ある日本人研究者が海外の研究室で実験していて、学会で口頭発表して、その発表が要旨として図とともに印刷されたのね。そしたら、隣の別の研究者からその図は俺のデータだというクレームがついた事がある。言い訳は、データが同じキャビネットにあったから、自分のデータと思って使っただって。同じようなパターンの図になるけど、全く違う実験の結果だよ。

[ 追記 ]

このブログを書き終わって、他のブログをみていたら「汚いデータ」という柳田充弘先生のブログが紹介されていた(408. Apfel 2016年02月18日 11:50)。ま、この場合は「汚い」といっても、それは、データとして汚いのではないから、このブログの綺麗なチャンピオン・データの逆のことではない。

突き出し

こんなオードブルに始まる合鴨しゃぶしゃぶの宴会でした。

20160213appetizer

いまいちピンボケだな。管理者の撮影ではない。ブリのカルパッチョ、タイの昆布締め、牡蠣の唐揚(TVでやっていたので)ですね。このTV番組でやってた牡蠣のペーストを少し卵液にとかして茶碗蒸しを作るとコクがでます。

最後の方は、お土産のイチゴを食べたらしいのだが例によってよく覚えていない。

 

改めて桂委員会の報告書を読んで

理研の研究論文に関する調査報告書(平成 26 年 12 月 25 日)を改めて読んでみたけど

6)Article Fig.3b について(22p)
小保方氏からオリジナルデータが提出されなかったため、不一致の認定を行うことは
できず、研究不正とは認められない。

8)Article Extended Data Fig.5f および Article Extended Data Fig.8k について(23p)
小保方氏からオリジナルデータが提出されなかったため、不適切な操作が行われたか
どうかの確認はできず、研究不正とは認められない。

9)Article Fig.2b、3d、3g、Extended Data Fig.1a、Extended Data Fig.6d について
エラーバーが不自然である点(23p)
パソコンに入っていると思われるオリジナルデータの提出を小保方氏に求めたが、提出されなかった。確認がとれないため研究不正とは認められない。

10)Letter Extended Data Fig.5g、Letter Fig.3c-d について(23p)
オリジナルデータを調査することはできなかった。研究不正とは認められない。

と甘いんだよね。オリジナルデータを出さないと不正でなくなっちゃうのか。「不正か否かの判断は保留する」とかにしてほしいね。