ノロウイルスと血液型

血液型と性格や疾患には関係がないと、講義してきたところだが、どうやらノロウイルスについては差があるらしい。赤血球表面に原因があるのではなく、腸の方で差があるかららしい。

血液型とは赤血球の表面にある糖鎖の違いで、この糖鎖は唾液中や消化管の表面にも発現している。この消化管表面に発現している糖鎖とノロウイルスとになにやら関係があるらしく。B型の人つまりB型の糖鎖があるとノロウイルスで障害が起こりにくいらしい。そのため保菌者となってしまうことがあるらしい。O型はB型糖鎖がないので感染しやすいという疫学的な結果がある。A型もO型同様だと思われるが論文のアブストラクトには書いてない。本文を読める環境にないから詳細はわからん。

Hutson AM, Atmar RL, Graham DY, Estes MK. Norwalk virus infection and disease is associated with ABO histo-blood group type. J Infect Dis. 2002 May 1;185(9):1335-7. Epub 2002 Apr 16.
[Abstract]
Some people are resistant to Norwalk virus (NV) infection; however, the factor(s) responsible for resistance or susceptibility to NV infection has not been identified. This study investigated the relationship between a person’s ABO histo-blood group type and the risk of NV infection and symptomatic disease after clinical challenge. ABO phenotypes were identified by using serum samples from volunteers who participated in an NV challenge study (n=51). Individuals with an O phenotype were more likely to be infected with NV (odds ratio [OR], 11.8; 95% confidence interval [CI], 1.3-103), whereas persons with a B histo-blood group antigen had decreased risk of infection (OR, 0.096; 95% CI, 0.16-0.56) and symptomatic disease (OR, 0; 95% CI, 0-0.999). This is the first report demonstrating an association between a genetic factor and the risk of NV infection and symptomatic disease.

今、騒ぎになっているコピペだけど、このように、はっきりコピペであることを示し、引用も書いてあれば問題ないのだ。

本文中に引用するときは;

ABO式血液型で分類されたO型の人はB型の人に比べノロウイルスに感染する確率が高い1)。したがって、ノロウイルス患者の嘔吐物を処理する人はできるならB型の人が実施するのがいい。

文献
1)Hutson AM, Atmar RL, Graham DY, Estes MK. Norwalk virus infection
and disease is associated with ABO histo-blood group type.
J. Infect. Dis., 185:1335-1337, 2002.

のように書く。つまり引用する論文の結論を短く一つの文にまとめ、その文の最後に引用文献の番号を付け、最後に引用した文献の一覧を書く。一覧の番号と本文中の番号は一致していないといけない。これが結構面倒で、博士論文を書くとき、この引用文献のリストをそろえるのが大変なのだ。著者の姓のアルファベット順に並べる必要があるからね。だから手を抜く奴がでてきて、コピペがばれて博士号を取り消しされちゃう(早稲田のリケジョの例ね。多分ね。審査員にもペナルティがあってしかるべきだね)。

管理者の頃はワープロなんかなかったから、大変だった。リバイスするたびに番号が代わっちゃうのだ。現在ではそのためのソフトもある。数万円のソフトだから、研究室で1本購入しておけばいいのだ。

以下の翻訳は管理者の責任となるのだ。

何人かの人々はノーウォーク・ウィルス(NV)感染に抵抗性がある。しかしながら、NV感染に対する、抵抗性あるいは感受性の要因はわかっていない。
この研究ではABO 血液型タイプと、NV感染および症状の関係を調査した。
ABO表現型は、この研究にに参加したボランティア(n=51)からの血清から判定した。
O表現型を持った人は、NVに(オッズ比:11.8; 95%、信頼区間:1.3-103)で感染する可能性があり、一方、B血液型を持った人は、感染する可能性(オッズ比:0.096; 95%、信頼区間:0.16-0.56)、および発症する可能性(オッズ比:o; 95%、信頼区間;0-0.999)は減少した。
遺伝因子と、NV伝染および発症の危険の間の関連性を実証する最初の報告書である。

オッズ比とは他のグループに比べ何倍感染しやすいかを示す値という意味で 1 なら同等つまり差がない、11.8 とは 11.8 倍感染しやすいという意味だ。

つまり疫学的にはO型の人はノロウイルスに感染しやすいということだ。

学会の懇親会

学会では研究分野毎に、すべてではないが懇親会が行われている。参加する人数が、その分野の盛衰を示している。幸い、管理者が参加する懇親会は毎年70名程度を前後して安定しているが、ほかの所は人数が少なくなっちゃったのがあるらしい。

懇親会は学会が開催される都市に距離的に近い大学のメンバーが幹事となる。会場の設定等は学会開催を請け負う業者が行うのでそれほど大きな負担にはならない。参加メンバーの確認と会費徴収と参加者リストの作成、会の進行くらいだ。10年くらい前、管理者が属する懇親会では参加会費が高くなり、学生が負担するのがつらく、参加者が少なくなってきた。会場はホテルの宴会場が用意されるので、どうしても高くなりがちである。懇親会では若い研究者を紹介し、プロモーションのきっかけにもなる場なので、若い学生の参加が必要なのだ。

管理者が幹事のとき、会員同士の連絡を行うとして、当時は誰もやってなかったメーリングリストを作成した。そもそも、懇親会とは国内の研究者相互で人事交流ができる、研究上の問題を解決するというのが目的でもあるのでメーリングリストはその目的に合致するのだ。

管理者が考えたのは、このメーリングリストに業者を入れ、1年間メーリングリストで広告を配信していいという規則だ。もちろん業者からは料金をいただくわけで、この金を懇親会の費用に当てることで、学生の参加費を下げることに成功したのだ。

それが代々続いていたのだか、最近、業者がこのようなところに宣伝広告費を支出するのが、利益相反とか、医の倫理に引っかかる可能性がでてきて、協力する業者がいなくなってしまった。学会誌に広告を出すのと違いがないように思うのだが。残念だ。

今回の鹿児島での学会でも懇親会があったのだ。もはや、管理者は年齢からいうと上から数えた方が早いことになってしまったのだ。それでも、遥か上の先輩が来ていたので最年長というわけではない。で、一人一人自己紹介をかねた挨拶があるわけだ。最高齢者の先生は、長年貢献してきたので敬意が払われているのだが、その挨拶が大変だった。普段から、行う挨拶が小箇条書きにするので、その通り、第1に… 第2に… というパターンではじまったのだが、第2で始まったときからはなにがなんだか分からなくなって、自分の研究歴を延々と話初めてしまったのだ。いつ終わるのかわからない。

管理者は久々に会った教え子と並んで着席していたので、その教え子に、管理者もああなったら横からマイクを取れと命じておいた。そんなことにならないように祈るだけだが。

 

鹿児島にいるよ

20140316Sakurajima

アリバイにはならないかもしれないが、ちゃんと出張で鹿児島にいる。学会に出ているけど、ちと遊びに岐阜大の某教授と桜島へいってきたよ。なんてことのない写真だ。噴煙と雲がわかりにくかったよ。これは北岳で噴煙は南岳から出ているから写真に入っていない。

噴煙の写真がとれたら、だれかの論文と同じようにコピペしてみるかな。

40 kHz ブースター その1

室内に電波時計で使う標準電波である40 kHz がとどかないことが確認されたので、なんとかブースターをと考えた。

はじめの一歩はアンテナだ。トランジスタラジオ用のバーアンテナがころがっていたのでこれで試みることにした。ちとでかい昔のラジカセの中にもあるけど捨てるような一時代前のラジカセがなかった。多分これだと思う。

大きい方のコイル(1次コイル)に0.047μF のコンデンサをつけたら、ちょうど40 kHzで共振している。

20140303antena-1

 

左に見えるのは、100 Ω の抵抗を直列につないだコイルだ。これに 20 kHz から 100 kHz のサイン波を発信器で出力させ、バーアンテナの小さいコイル(2次コイル)の方から電圧を測定してみた。出力となるコイルの面に垂直になるようにバーアンテナを置くと最もよく受信する。バーアンテナをコイルの中に入れちゃってもいい。

20140303antena-2

 

下のトレースが発信器の出力、上のトレースが2次コイルに発生した電圧である。左端が20 kHz 、右端が 100 kHz である。ピークが 40 kHz である。

この記事がその1であるが、続くかどうかわからない。

プレアンプをこのバーアンテナと一緒の箱に入れ、この箱をベランダに置く。プレアンプの出力を LANケーブルで室内に持ち込み、電波を出力するアンプを作ろうともくろんでいる訳だ。LANケーブルの1組の撚り線を使えばいいだろ。あと1組が電源で、あと2組は使う予定がない。

電波を出力させるアンプとアンテナはどんなのがいいのか、皆目わかっていない。いつになるかも、皆目検討がついていない。はじめの一歩だ。