再内覧会

2009年2月22日

再内覧会にいってきました。

 まずは玄関ドアのノブというか取っ手が水平でなかったのが水平になっています。

 写真がピンボケ。左下がりに傾いているように見えますが、水準器を乗せて水平であることを確認しました。

床が水平でなかった(不陸があった)ベッドルーム。

 レーザー墨出し器(オート・レーザー)で床のあちこちの高さをチェック。150mmの高さで。ちと低いのでは?*1

 四方八方、中央部の何点かを測定したら15cmで差はみられませんでした。

 水準器も置いてチェック。

 まだ少し水平でないのかもしれませんが許容範囲としました。

 問題の戸棚と床の間を埋める羽目板が、床のでこぼこに合わせて削られて合わせ込んであったところ。

 水平の赤線は写真の上に書き込んだものです。

左端と中央と右端の拡大。ほとんど平行になっているのが確認できます。OKとしました。写真でみると、中央の羽目板と床の接合部になにやら白いものが...写真をみるまで気が付かなかった。なんだろ?

 おなじベッドルームのドア、枠とドアの隙間が一定ではありませんでしたが、見た目わからなくなりました。ノギスで測ったらちがうでしょうけどOKとしました。

  キッチンの床。冷蔵庫の収納場所の床が水平でなかった。手前に倒れるような角度でした。 

 壁側の梁をはつって、床を張りなおし水平になっています。

 きしみ音もなかったです。

 OKですね。

 しかし再内覧会が終了するまでに同行した施行業者が直しました。ストッパーの位置を変えるだけですからね。

 キッチンの蛇口が引き伸ばしてシンクの端まで届くはずなのが、届かないという瑕疵は、このフレキシブルチューブを長いものに交換することで解決したはずが...

 ストッパー(フレキシブルチューブについている白いプラスチック、白いプラスチック容器の縁にひっかかっている)の位置を正しく設定していないので、逆にこれが引っかかって、チューブが下のプラスチック容器にうまく収まらない。

 長さはいいけど、NGです。

 トイレのリモコン。取り付け金具が水平でないため、傾いていましたが、水平になってます。

 OK です。

 キッチンのリモコンの写真を撮り忘れましたが、こっちも水平になってました。

 風呂場天井裏。

 換気管が軽量鉄骨に接触していたところ。

 緩衝材を巻いて対処していました。

巻きつけるのに苦労したでしょうね。

 OKとしました。

  同じく風呂場天井裏。緑の鞘に収まったガス管。

 換気管に結束紐でつりさげられていたのが、天井コンクリートにプラスチックの固定具で固定されていました。

 OK ですね。

 しかし、このようなプラスチックの固定具だったら経年変化で割れちゃうだろうな。

 洗面所。リネン庫。棚板の幅が合ってなくて、移動が自由にならない。

 棚板を交換でした。OKですね。

 洗面所。配管を通すための孔の位置を間違えて、傷をつけてしまった。

 交換したのか、上から塗ったのかよくわかりませんが、直っています。OKでした。

 ベッドルームの網戸。開閉のときにキーキー音がする。取り付けたあと、取り外せないようにするストッパーみたいのがあって、その位置を調節し、シリコンスプレーを振りかけて解消したと言っていました。

 確かに音はしません。しかし、そんなオイルなんかふりかけたらゴミがつくだろうが。

 音がしないからOK。

 というわけで2回目の検査は通しました。さくら事務所の吉野氏に再度依頼することはないと結論しましたが。まだ一抹の不安はどうしても残ります。どこが不安だ?といわれてもわからないのですがね。

 あとは、実際に生活してみないとわからないのではないでしょうか?

*1 巻き尺の長さ 150mm vs 1,000mm

 15cm の高さで測定することの是非。

引き出した巻尺が斜めだったら。

 これを防ぐためには、別の道具を考案したらいいのではと思いますよ。

 例えば、左図のようなものだ。

 釣り道具屋で鉛の重りを購入する。先端はとがっていない方が床を傷付けないだろう。テグスをむすびつけられるような輪がついているから、ここにテグスを縛る。

 目盛板は1mm間隔で10mm分線があればいいでしょ。プラスチックのものさしを切りとればいい。

 オレンジ色のは、りん青銅とかのばね材を湾曲させ、中央のみ目盛板の裏に貼り付ける。

 このばね板の上下に開けた2箇所の穴にテグスを通す。

 ばね板が平なとき糸(テグス)は固定される。湾曲させればテグスが自由に動くので位置合わせができる。一度セットすればいい。

 テグスの根元はリールでも付けて巻きつけておけばいい。全体で2mもあれば十分。

 要するに、巻尺では鉛直がでないから、レーザー墨出し(オート・レーザー)ビームの床からの距離は正確に測定できない。この道具だと鉛直線がでる。

 プラスチックの定規の上と下に孔をあけただけで、ばね板はいらないかもしれない。しかしこれだと、糸がゆるんだとき位置がずれちゃう。

 糸と目盛板を固定するのにねじとかでやるのもいいが、なるべくこの部分は軽くしたい。

 欠点は、回転してしまうことだろうな。

 巻き尺の先端に重りを付ける案もあるが、巻き尺は鋼でできていて簡単に曲がらないように加工されているから、重りをつけても、斜めになって、鉛直線は出ない。

 ここまで考えてきたが、この新兵器はあまり意味がないことに気が付いた。引き出した巻き尺の先端を床につけ、引き出した巻き尺の角度を変えレーザービームのあたる目盛の値が最小になるようにする。その最小値を示す角度が巻き尺を鉛直に置いたときなんだから、その最小値がレーザービームから床までの距離だ。この方が慣れれば速い。

 こんな道具をつくっても道具が増えるだけ、手間が増えるだけ。手早く引き出した巻き尺の角度を変えて測定したほうが速い。

 3/1000以下が基準だそうで、つまり1mはなれたところで3mm以上の差があってはいけないということだから、部屋の中央に墨出し器(オート・レーザ)を置いて壁のあたりで測定して3mmの差は巻き尺で十分測定できる制度だ。明らかに巻き尺が傾いていたらおかしいけど。しかし巻き尺の長さが150mmというのは短いだろうが。吉野氏がやっていたように、腰の高さ、できたら目の高さのほうが精度が出る。目の高さだと巻き尺をコントロールするのが大変になるから1m位の高さで実施したほうがいい。

 ごまかされちゃったかな?

 このレーザー墨出し器(オート・レーザー)がほしい。7、8万円くらいだ。

 巻き尺が傾いて測定してしまったときの誤差を考える。

 高さHに水平にレーザービームがでていて、角度θで巻き尺が斜めにおかれたとき、巻き尺の読みMと真の高さHとの差(誤差)をEとすると

 H/M=cosθ、E=M−Hだから

 E=H(1/cosθ−1)となる。

 Hが1mの時と15cm のときのEの比は単純に1000/150=6.66...

 つまり1mの高さで測定したほうが15cmの時と比べて 6.7倍感度がいい。もし5度傾いて測定すると1mの高さでは3.8mmのエラーが出るが、15cmの高さでは0.6mmのエラーしかでないので巻き尺では検知が難しい。

 再内覧会では15cmのところで検査したのでここで1mmのエラーがあったら1mの高さでは7mm近いエラーになる。 うーん。ごまかされちゃったかな。現場では、15cmの高さで測定するようにセットされていて、ありゃ、こりゃエラーが検出できないかな とすぐに思ったけど、その場で1mの高さで測定したときとどのくらい違うかなんか計算なんかできなかったもんで、三脚でレーザー墨出し器を高くしろなんて言えなかった。

 さくら事務所の吉野氏によると;

■レーザーの測り方について
一般的にスケールの使い方に慣れていない人の場合は、なるべく床から近い(短めで測定)方が誤差が少ないです。高いところで測るほど斜めとなり、ウェブ上でのご指摘の通り誤差が大きくなります。
その意味では、150mmあたりで測ったのは特筆すべき問題ではないと思います。
慣れている人は、レーザーのラインをスケールの目盛にあわせて平行を取ります
ので、斜めになっていればすぐにわかりますし、逆にスケールの左右の目盛で違
う数値を示してしまい寸法自体読めないので、高いほうでも問題ないですが。

ということですが、ちと誤解されているかも。

 巻き尺の目盛の線とレーザーの線が平行でない場合は傾いている:これは巻き尺の目盛線が水平ではない場合だ。

 問題は巻き尺の目盛線が水平であるにもかかわらず、巻き尺が鉛直に垂れていない場合のことだ。

 レーザー墨出し器を設置した床面より、高い床で巻き尺を使って測定すると、巻き尺を傾ける事で本来の床からの高さの目盛にレーザービームを当てることができる。

 逆に、低い床面だと、巻き尺をいくら傾けても 同じ目盛位置にレーザービームを当てることはできない。

 スチールの巻き尺は伸ばしたとき、目盛の面がへこみ 平面にならないようにできている。巻き尺がふにゃふにゃだと、水平とか斜めの重力がじゃまする方向の距離が測定できないからだ。引き出した巻き尺の長さが長いと、巻き尺の面が湾曲していても、巻き尺を支えきれず、折れてしまう。つまり長いと操作しにくくなる。裁縫の「下手の長糸」と同じだ。だから慣れていない者は短い方が操作し易い。

 再内覧会が終了したとき、室内のコーティングの業者がきて、部屋で説明するといわれ、説明を受けました。だれも教えてくれなかったんですが、説明書にあるのかもしれませんが(←まだなんも見ていない)、バスタブの側面を取り外すことができ、バスタブの排水は、一気に排水管にながれるのではなく、バスタブの下にいちど流れ、そこに貯められて、少しずつ排水されるんだそうで。そうでないと、多くの家庭が一度に排水すると、配水管の負荷が大きくなっちゃうからだそうです。なんともはやおかしな仕組みで、単純にバスタブの排水口の径を小さくすれば済むことだと、素人目には思えるんですけどね。*1

 しかし、バスタブの下にプールがあって、そこに水が溜まるのは事実のようで、当然、そこには水垢等がたまる。カビも生えるということで、ここに防カビ・コーティングしたほうがいいとのことです。さらに台所の壁のクロスは油汚れが付く、洗面台はフッ素コーティングしたほうがいい とか宣伝されて、コーティングの契約してしまいましたよ。内覧会のときに示された価格はべらぼうでだったので止めたんですけどね。

 帰宅してネットで調べると、ま、そこそこの値段でした。

風呂場、脱衣所、トイレ、台所、下駄箱。クローゼットx2、ウオーキングクローゼット の防カビコーティング。(ここでは8万円くらい
リビング、台所、トイレ、脱衣所のクロスコーティング。(ここでは4万円くらい
台所の流し台、洗面台、トイレのフッ素コーティング(ここでは4万円くらい
で合わせて21万円。だから高いかも。

 入居前にやらないといけないし、工事は引渡しの前に他のお宅と一緒にやらないと高くなるとか言われて...職人二人でやって、安いところを見つければ10万円で済むのでは?とか思っています。キャンセルを申し込んだときは、もう実施しちゃったとのことで、本当かどうかわからないけど、あきらめました。

 さくら事務所の Inspector 吉野氏のメールよると、クロスコーティングはあまり意味がないとのこと。1500円/m2で張り替えできちゃうから。
 だから失敗。工賃そのものには他の業者と大差ないから、コーティングを依頼したこと自体が失敗だったのだ。フッ素コーティングも意味がなさそ。すぐ効果なくなっちゃうだろう。すぐはがれるにきまっている。
 防カビコーティングが効果があるかどうかよくわからないけど、今住んでいるアパートがカビだらけなのでやりたかった。だから無駄な金10万円くらい使ったことになる。吉野氏のページを見ていたので、あるいは同じ事務所の神尾氏のページを見ても、フローリング床のコーティングは無意味のようで、やらなかったけど、クロスのコーティングと防カビコーティングには興味があった。

 しかし、何か物品を購入すると、必ず「こういうオプションもあるからどうぞ」と営業は薦める。こういうのはたいてい不要なんだよね。100万円の物品を買うと5万円のオプションは安く見えるが、ここが営業の腕のみせどころで、100 万円の品を90万円に値切らせて、客の方は儲けたと思って5万円のオプションを購入する。これは意味ないんだよね。あるいは値切るのにオプションを付けて100万円で購入するというのも値切ったことにならないんだよね。
 営業にとっては、客を喜ばせて、儲けるいい方法だからね。だまされたということではないけど、それに近い感覚だな。

 ポイントカードのポイントを付ける(変な表現だ)からこの価格で、というのも値切ったことにはあまりならない。もしそのポイントを使わなかったら(どのくらいの率で行使されているんだろ?)意味ないし、そのポイントで別の物品を購入するときは値切らない。ポイントで購入するものは、儲けたという気分があるから不必要なものである事が多い。

 人間(動物)の感覚は、たとえば10kg の重りを持っていると、重りの100gの増減には気が付かないが、1kgの重りを持っていると100gの増減には気が付く。これは生理学的に昔から知られている事実である。これと同じで、3000万円のマンションを購入したときは10万円の物品を買ってもたいしたことないと思ちゃう。特にン百万円も値切ったりしたからね。普段は10万円の物品の購入するときは、慎重に、機能の違いを比較したり、価格.com で調べたりするのにね。

 *2:さくら事務所の吉野氏によると;

バスタブの排水ですが、コーティング業者の話では、バスタブの排水はバスタブの下で一度受けて、そこから配水管に流れていくという構造だそうです。確認していません。これって 普通なんですか?

普通ですね。
浴槽に限らず、キッチン・トイレ・洗面化粧台・・・・全ての排水には、トラップが必要になります。トラップがなければ、当然ながら封水がなく臭気が上がってきます。(トイレの便器に常に水があるのはそのためです)マンションでの横引き配管は必ずトラップを経て、縦排水管に接続されます。

多くの家庭で風呂を使う時間帯が同じになるので配水管の容量から、一気に流さないようにするためだというのですが。そうだとしたらバスタブの排水孔を小さくすればいいのに とも思うのですが どうなんでしょ?

排水管の径はつまらずに指定の勾配で指定水量が流れるように計算されております。そして、その間にトラップがあります。一気に流さないため・・・・という説明では何とも不思議な感じですね。
マンションのユニットバスの場合、下階への漏水を防ぐためと施工性の向上のため大きなパンの上に浴槽を置いて手前にエプロンをつける構造となっております。排水管の径と勾配、そしてトラップの形状で排水量は決まってくるかと思います。

率直な感想ですが、
コーティング業者さんも必死なんですね・・・・

だそうです。もっともです。1)封水(water trap; 排水経路をS字状に曲げたとき常に溜まっている水)がないと下水管の悪臭がそのままあがってきちゃう。ゴキブリも侵入する 2)バスタブの下に水受けをつけると漏水防止になるし工事が簡単だ というわけだ。他所の仕事についていい加減な解説をしてはいけないということだ。