第4日目

 西安市内観光から北京へもどります。

 朝6時に起こされます。旅行者のほうで手配してあって、日本語でフロントからモーニングコールがあります。なんせ日系のホテルですからね。

朝食は洋風と和風の選択です、洋風はバイキング形式ですが和風はサーブしてくれます。なんで中国にきて和食か?洋風レストランが混んでいたからだけの理由です。

小雨、霧模様です。ホテルの前ではレースの敷物の売り子が日本人相手に朝から頑張っています。日系ホテルで観光客は日本人ばっかですからね。

 お、おまわりさんんがいるとちゃんと停止線の前で止まるんだ。ということは交通規則がちゃんとあるけど無視しているという証明ですな(下左)。おお、またもや、やってる大通りでのUターン。おかげで車が止まるので、これ幸いに歩行者が道路を横切ります(下右)。

西安の城壁です、堀を掘ってレンガで四角に市内を囲んでいます。

南門の近くに泊まったホテル長安城堡大酒店があります(下左)。シルクロードの起点の都市ということで西側の門(下右)が観光名所になっており、ツアーですからそこのに行く訳です。

 西門(安定門)は城壁から西側に四角く突出しています。城壁に登り(下左)、この突出した城壁から城壁の外側を見る(下右)と高さがわかるでしょう。この城壁を2.6 x 3.4 km の四角に作ったのですからスケールの多きさがわかります。ちなみに高さは12mくらいらしい。

この四角に西側に突出した城壁の内側は観光バスの駐車場にもなっていますが、1本の木が立っておりその傍に井戸があって結構深いです。この井戸の解説の石碑が建っています。

では漢文の素養のある正義が翻訳してみせましょう。

安定門の甘水井戸の由来

 西安は広く多くの人が在住する重要な西北の地である。しかしながら水は塩辛く飲む事ができなかった。城内の軍人、民間人はろう首川、通済川の二つの川から水を引き込みこれに頼っていた。清康帝熈初年ある人が水を発見し城の西に井戸を掘った。その水は甘く旱魃にもあわないことから飲用水として用いられてきた。多くの人々はその利便性を得、西門甘水大井戸と呼ぶようになった。以来300余年多くの人々を養う井戸といわれてきた。近年は飲用水として上水道ができ、この井戸は使われなくなったが、これまでの井戸の役目を忘れる事がないようにこの石碑を建立するものである。

西安市城郭管理事務所

2000年5月

 城壁の幅も十分あって車が通れる。城壁の北側(下左)と南側(下右)、向こう側はかすんで見えない。西壁の北のもう一つの門まで1850m、南の門まで1250m との看板がありました。F1 2台ならんでレースできそうです。普通車だったら4台走れるかな。

城壁の外側は弓矢を撃ったりするための狭間がありますが内側にはありません。

壁の内側の市内をバックにおきまりの記念写真を、て、じゃまだから人物がいないのも。

 西に出っ張った城壁にある城楼に登ると、日本語の流暢なガイドがいて無料でガイドしてくれます(下左)。無料の意味は...で西側の窓から遥か西を眺める(下右)のが礼儀でして、ここから敦煌やローマが見えるという、きまりきった冗談をガイドが言うわけです。

何故ガイドが無料かというと、この西の城楼では絨毯を売っているからです。

こんな風に絨毯作成現場を再現し、1枚織るのにものすごい時間を要するので高いのだ、との説明がはいります。日本人はいいお客なので特売品15万円なんていう値札がついています。

この後のツアーのコースは大慈恩寺です。三蔵玄奘法師で有名なお寺だそうで。そんなのは知らんかったよ。なんせ勉強しないでいわれるままに連れて行かれるだけだからね。

 予備知識なんかないから、ガイドの王さんが、ここの先代の住職(管長)普慈(ふじ)さんが有名な揮毫家でその書は価値があるなんとか言ってましたが、何故日本でそんな人の名前をきいたこともないのに、繰り返して、もうなくなった管長のことを言うのかわかりませんでした。正義は謙虚なもんで知らない事は多々あるので、他の人は知っているのかな?とも思っていました。相棒も知りませんでしたよ。

 お寺にはいると、お寺の日本人専用ガイドがつきます。日本語はなかなか流暢です。

 門を入るとすぐ左右に時を知らせる鐘と太鼓を鳴らしていた鐘楼があります。

 この鐘楼のガイドの説明です。昔はここで鳴らした鐘や太鼓が時刻のお知らせだったが、現在では使っていない。何故かというと僧侶は皆、時計「ロレックス」をもっているからです。というお決まりの冗談を言ったので、白け鶏が東の空へ飛んでいっちゃって、以降の説明は聞きませんでした。この冗談を何人の日本人が聞いたんだろうな?西安のガイドの王さんによると西安には毎年10万人の日本人がくるそうな。そのほとんどがツアーで、ここのお寺は、西遊記でおなじみの玄奘三蔵法師にゆかりのある有名なお寺なのでほとんどのツアー客がくるんでしょうな。

 お寺の敷地中央にある石造りの塔「大雁塔」です。右はカメラのズームがどのくらいなのかを試してみたかったから、窓をアップして撮影してみました。玄奘三蔵法師がインドから持ってきた教典を納めるのに作ったらしい。ガイドがいっていた。上に登れるようですがガイドは案内しませんでした。傾いています。蘇州でも傾いていたな。どこも石の重さの検討が十分でないので傾いちゃうんだろうか。

玄奘が名前で三蔵は位だそうな。三つなんかを成し遂げたので三蔵というらしい。

 本堂の仏様とかを案内されたけど、ろくにガイドの言う事をきいていなかったので写真は省略。でこのガイドも王さんがいっていた先の住職、普慈さんについて、その偉大さを、その住職のお墓の前で延々と説きます。こっちは、なんのこっちゃというわけで、何もきいていませんけどね。他の人は一所懸命聞いていたようです。ひょっとして本当に有名人なんだろうか?

 これが終わったあと、このお寺のガイドは我々を小部屋に案内しました。相棒には、このガイドは何を売りつけるんだろうと、お茶かな?とか話しましたが、な、なんと、いままで延々と話していた揮毫家でもある数年前に亡くなった先代住職の書いた掛け軸です。

 小部屋に案内し、ドアを閉じ密室状態にして、掛け軸や、先代住職が現天皇や海部元首相を案内した写真が飾ってある部屋です。先代住職の栄光をさんざんここでも延べ、これら掛け軸は先代住職の真筆であるといいます。文字列は、夢、福、日々是好日などと日本人になじみのあるものです。なんと「風林火山」なんてのもあります。撮影禁止です。で、この掛け軸を売るというわけです。1軸7万8千円!!。どこが真筆じゃ!!もし、ガイドの言うように中国で有名な揮毫家の真筆だったら、もう亡くなっているので、このような掛け軸は滅多にあるわけじゃない。もし本物としたら、ん十万円はするでしょう。それが、たった8万円弱。この価格設定も微妙ですな。もし数千円だったら明らかにコピーとわかってしまう。もし20万円だったら、だれも買わない。数万円だったら、怪しげだが雰囲気で買う人がでてくる**wayの鍋と同じですな。で我らツアー客の数人が手をあげましたよ。よっぽどインチキだといいたかったんですがね。ま偽物でもその人がいいと思ったら、それを妨げるようことはしませんよ。ほとんどの客は、短い旅行なので、現金を持ち合わせていません。そんなのは、とっくに承知です。購入したいという人がでてきたら、奥の小部屋の扉が開き、クレジットカードの処理機がでてきます。円も通用します。

 で、帰国して調べたら、いますね。同様に購入した人が。旅行記/日記に書いていますよ。

 我らがツアーの参加者が買ったのと全く同じのを購入したようですな。本当は引用ですからURL を書くべきです。しかし、書いてもいいのかどうか。Google で西安、普慈、などのキーワードで検索してみてください。いろんな人の日記に、買ったとか、欲しかったけど、とかが書いてあります。価格は同じく8万円弱。あるいは9万円の人と、4万8千円、3万2千円の人がいました。ツアー客の年齢層やどんな職業かをあらかじめ聞いておいて価格を決めるんでしょうな。我々は金持ちグループに分類されたようで。

 西安には大量の日本人観光客がきます。その多くがこのお寺に来ます。ガイド付きです。一日に幾つものグループがあるんでしょう。そこで、密室状態にして、購入させ、出て行ったら、即座に同じ掛け軸を飾って次のグループを引き込むんでしょうな。電気的なコピーではなく、お手本を見て、この文字列を何枚も書く人がいるんでしょうな。こういうのを購入して、なんでも鑑定団に持ち込んで、はい観光土産です。3000円とかいわれるんでしょうな。

 お茶と予想した、正義が甘かったようで。もっと高額なんですな、敵のねらいは。

 昼食です。レストランの名前不明。なんとか海鮮大酒楼。海鮮??海のものはクラゲだけだぞ。

冷皿。とうもろこしと豆と大根の葉っぱみたいな葉っぱの炒め物。

カボチャと棗の煮物。

川魚の唐揚げ。もやしとクラゲの炒め物。

 牛肉の煮物(これはよく供された。独特の中華の香料をつかったやつ。五香粉のようでちがうやつ)。なんだかよくわからない麺状のもの。

カボチャスープ。エビの唐揚げ。

セロリとベーコンん見たいな肉の炒め物。川魚(鱸といっていたが海のスズキではない)の醤油煮(川魚くさかった)。

なんだか記憶にない炒め物。春巻き。

白菜とイカの煮物。高菜みたいな野菜の炒め煮。

焼うどんとチャーハン(カレー味ではないです)

デザートのスイカ。

ふー。食った食った。しかし、いまいちだな。

次は孔子廟でもある碑林です。中国各地から保存のために碑をあつめ林のように並べたらしい。

こんな外観で、中にはいると幾つもの小さな建物に分かれていて、

各部屋には石碑が所狭しと並んでいます。

どういう系列で収納してあるのかなどの理解にはほどと多く、暑い暑い。で石碑から転写して本にして販売していました。興味ないから涼しいとこにいました。

 この孔子廟からでて、路地に行くと小さな土産物屋が一杯。安かろう悪かろうの小物ばっか。露店でない店には書、筆とか絵画を販売していました。そういう物品の価値はわからないので、ただ散策しただけです。掏り、かっぱらいがいるらしい。

笛を売っている訳ですがクレヨンしんちゃんもいたりして。

路上で麻雀もやってました。中国式では捨て牌がごちゃごちゃで誰がどれを捨てたかは関係ないようですな。

西安は是にて終了。北京へ戻って夕食です。

こういう名前のレストランでした。

ワタリガニの蒸し物とソーセージみたいな肉のミンチを薄焼き卵で包んだもの

麺かな?よくわからんと鴨の蒸煮

フカヒレスープとエビ

芋?と火腿肉?の煮物 と春巻きの煮浸し

川魚の揚げ物と白菜と椎茸と思われるものの煮物。
昼の魚より泥臭くなくて美味しかったです。

イカとセロリのいためものとチャーハン

Sweets と果物

夕食が終わって業務連絡。成田へ帰国組は朝11時ホテルロビーに集合。ここで拍手がいっぱい。なんせ連日朝5時、6時でしたから。で関空とか中部への方々は再度朝6時起き。お気の毒。

と少々、食傷気味で、町のこんなふうな店でたべてみたかったりして、北京の夜はふたたび更けていくのでありました。